東一

普段は別の名前で仕事をしているライターによる業務以外日誌です。家には妻、長女、次女、猫…

東一

普段は別の名前で仕事をしているライターによる業務以外日誌です。家には妻、長女、次女、猫がおり、皆おれよりえらい。

最近の記事

マクドナルド+ケンタッキーの郷愁

土曜。昼食はバーガーキングをテイクアウト。ハンバーグとフライドチキンを挟んだ巨大な新作バーガー「デラックスチキンワッパー」は、誰が食べてもマクドナルド+ケンタッキーを想像しないではいられない代物だろう。一口頬張るごとに両店が並ぶ国道沿いの景色が目に浮かんだ。我がふるさとの景色。何を食べても何かを思い出す。 日曜。次女二歳の発熱により、おれたちの日曜が始まる前に終わった。朝からクリニックに連れていく。 小児科を受診。喉やお腹には異常がない。「きのうから耳が痛いといっている」

    • 悪い予感のかけらもないさ(湯河原温泉旅行記)

      ・玄関あけたら2秒で猫のウンコが転がっているのが見えて、私と妻と長女が悲鳴を上げるタイミングが同時だった。 ・たのしかった温泉旅行の締めが留守番中の猫のウンコなんてひどい。だなんてグチグチ言わない家族でよかった。猫と暮らして長い私たちはこの手のことには鍛えられていて、悲鳴をあげながら私と妻の足は駆け出していた。妻は猫をケージにいれ、私は抱っこ中に眠り込んだ次女を布団に寝かせた。妻はウンコを片付け、私はほかの被害(ソファでおしっこなど)を探した。真っ先に猫をケージに入れるのは

      • 「国民のために働く内閣」と「ニャーと鳴く猫」

        似ているもの。それは「国民のために働く内閣」と、「ニャーと鳴く猫」「4つのタイヤを回転させて走る自動車」「切り身の魚を酢飯にのせた寿司」「3歳児になるまであと1年ある2歳児」。 しばしばネットでいじられる小泉進次郎のコメントに似た味わいがある。トートロジー、でいいのかな。「10年後、私は10歳ぶん歳をとっているでしょう」みたいな。これからの名言量産に期待である。

        • そのひとはたぶん死ぬ

          ホームページの時代からずっとネットで書き続けているひとがいて、私もずっと読み続けている。変わらず更新しているひともいれば、季節に一度程度のひともいる。偉くなったひともいれば、死んだひともいるが、「死んだひとのほうが多い」と言いたくなる重たさが後者にはある。 近いうちにきっと死ぬんだろうというひともいる。私はコメントを寄せたこともない薄情な読者だが、読むのをやめられない。   あるひとの最新エントリは数ヶ月前のもので、音楽への愛と、それから安倍政権と家庭環境、自分の病気と医

        マクドナルド+ケンタッキーの郷愁

          手続き、それは苦しい

          仕事がひとつ終わった&次の仕事にとりかかるのがおっくうだ。外に昼食を食べにいき、本を読みながらゴロゴロし、それにも飽きてから、たまっていた事務手続きを片付けはじめた。 ・コロナ関連で国民健康保険の減免手続き(国からいただけるものはすべていただく) ・コロナ関連で家賃支援給付金の手続き(国からいただけるものは同) ・家族旅行の乗車券・特急券手配 おや、数え上げてみるといろいろというほどでもない。しかし用意する書類の多さから、半日がかりの作業となった。 こういう名もなき事務

          手続き、それは苦しい

          親子ともザコ狩りに熱心

          踊り子号にのって伊豆方面に温泉に行くことにした。旅だから一応の行き先があるがそれは重要ではない。妻に決めてもらったし。私は踊り子号から海を眺められたら割とそれでいい。行きの電車を降りたらすぐ帰りの電車に乗り換えたって構わない。内田百聞の「阿房列車」みたいに。 行き先は小学3年長女にも2歳次女にもかなりシブい温泉街だが、次女に初めての海を見せたり、なぜか点在するという美味しいパン屋さんをめぐったりするあいだに、一泊二日が過ぎるだろう。 長女が旅のしおりを作り始めている。旅の

          親子ともザコ狩りに熱心

          顔の発見

          ZOOM打ち合わせをしていると、相手の顔ではなく自分の顔ばかり見てしまう。 そして思う。ZOOMの小窓の向こうにいる人もこうなんだろうか。 私はテレビに出ることもなければyoutubeに動画を投稿することもない人間だからして、しゃべっている自分の顔をまじまじと見る機会(見られる環境)がこれまでなかった。 鏡に映る顔を見て、不出来だな、とか、鼻があと3センチ高ければ、とか思うことはあっても、また鏡に映る顔に話しかける(飲みすぎて死にたいときなどに「バカなの?」と自問自答す

          顔の発見

          まだまだ食べたりない新宿

          大好きな飲食店のメニュー写真ばかり眺めている。食べログでお店を検索しては、料理の写真は見ずに、メニューの写真を見る。これは前に食べて美味かった、次はこれ食べたい、娘たちが食べられるのはどれだろうかと、延々やっている。料理写真よりもメニュー写真を見るほうが私は想像力をかき立てられるし、なにより、お店に行った時そのままの気分になれてうれしい。 うれしがったすぐ後に、なかなかお店に行けないご時勢のことを思い出して、胸がしめつけられる。 3月からこっち、同じことをしている。コロナ

          まだまだ食べたりない新宿

          ゆで卵が生卵に戻らない話をしたかったな

          あそこなら少しは暑さをしのげるだろうと、水遊びができる公園に繰り出したのだが、きょうに限って水が止まっていて、逃げ場もなく日差しにさらされた。無理無理。そうそうに引き上げることにする。 きょうが誕生日の長女の顔色をうかがうと、さすがに不服げだ。自分が主役になれる1日の始まりにずっこけたわけだからな。でも次女が、昭和の大横綱の引退会見よろしく「体力の限界」という感じで、赤い顔をしていた。 もし来年、オリンピック・パラリンピックが開催されることになっても、子連れの観戦は諦める

          ゆで卵が生卵に戻らない話をしたかったな

          寿司を食べる前に寿司を食べておくことについて

          ・「(昼ごはんは)何を食べてきたの?」と妻に聞かれて、回転寿司を食べたと私は答えた。特に小肌と鯛が美味しかったことを思い出して、舌なめずりをしたい気分だった。 ・妻は信じられない、という顔をしていった。「土曜日に食べるのに!」 ・それはその通りで、土曜日は長女のリクエストで手巻き寿司を家で食べると決まっている。その日は長女の誕生日なのだった。 ・でも食欲ってそういうもんじゃない。土曜にも食べるからといって木曜に食べたくなった寿司を我慢しようとは思わないし、なんなら金曜に

          寿司を食べる前に寿司を食べておくことについて

          疲れ果て後の死(育児の話)

          ・上野動物園にいく予定だった。この暑さのなか子2人抱えて動物園いって象からキリンへ歩き回って泣いたらアイス食わせて寝たら抱っこして飯時に起こして食わせて家まで連れ帰って、疲れ果て後の死が約束されていた。 ・と思ったら次女発熱38度超え。やむなく妻と長女のみ動物園へ。家に残される私と次女。寝転がってる私の口めがけてくしゃみする荒技が繰り出される。これはもう私も発熱待ったなし。 ・熱を出しながらも幸い次女の機嫌はよくて、youtubeを子供向けコンテンツを流したりお絵かきをし

          疲れ果て後の死(育児の話)

          首を無理めの方向に傾けて猫を探す

          ・長女のピアノ教室、さいきんピアノが上手になったというか、音楽でないものが一歩音楽の方に近づいた、ぐらいの変わりようで、割と見ものだ。 ・以前はフレーズがひとつづきでないといけないところがほつれる感じがあり、たどたどしかったが、今は長女のなかでリズムが鳴り続けていてその上でピアノを弾いているからフレーズも自然とひとつづきになっている、ように聴こえる。フレーズのなかに推進力がある。 ・ひょっとしてこれが「ノリ」ってやつか。ノリが良い悪いでなしにノリが生まれるところに立ち会っ

          首を無理めの方向に傾けて猫を探す

          「いやなら食べないでいい!」が上手に言えました。

          ・夏休み中の小3長女と毎日昼飯を一緒にとっている。男1人なら、面倒ならカップ麺を毎日とか目玉焼きのせご飯とかで適当に済ませられるのだが、育ち盛りが一緒に食べるとなるとそうもいっていられない。でも毎日違う献立を考えられるほど自炊の引き出しがない。 ・結果、「なに食べたい?」「なんでもいい」というやりとりが父子のあいだで繰り返されることになる。 ・木曜、「なんでもいい」というから、月曜にも食べた特製タンメン(バターと日本酒で蒸煮にしたキャベツと冷凍あさりを具にした塩ラーメン)

          「いやなら食べないでいい!」が上手に言えました。

          滑り台の階段を上り下りする謎ムーブ

          ・「当店のスペシャリテ 鳥レバーペースト」とか「紫キャベツとくるみの酸味の効いたサラダ」とか、きのうの昼食用に買ったデリ類が冷蔵庫に残っていて、朝から気圧される感じがあった。目玉焼きとごはんとえのき茸のみそ汁、みたいな和の朝食にするつもりだったのに。 ・いや、目玉焼きとごはんとえのき茸のみそ汁にしたけれども。 ・きょうは朝から自転車で公園まで出かけることになっていた。子供乗せ自転車のうしろに次女を座らせて、妻が先頭を走る。長女が追いかけ、私が一番うしろからついていく。交通

          滑り台の階段を上り下りする謎ムーブ

          「美味すぎて疲れる」問題

          ・うちの小学3年生が置かれた状況はなかなかのものだ。梅雨があけて久しぶりの青空がみえた夏休み初日、しかし都内の感染者数は500人に迫りどこにもいけるわけないってんだから。 ・さすが311の年の8月15日に生まれた子だよ。 ・「隣町のホテルで一泊するだけでも」とか「せめて温泉に入りたい」とか夏休みらしいイベントができる抜け道を探している。楽天トラベルのアプリで。貯め込んだ楽天ポイントを全部突っ込むつもりで。 ・そんな矢先に実家からうまい肉詰め合わせが送られてきて、とたんに

          「美味すぎて疲れる」問題

          「仕事後のビールがうまい」といつから錯覚していた?

          ・きょうの次女は珍しく保育室を出ていこうとする私に追いすがった。保育園に置いていかれるのを基本嫌がらない子だが、まわりの子が泣いていると何かをこらえるような顔をして身体を固くする。言葉はなくとも圧を感じるぞ。 ・保育園を出たあと銀行で通帳記帳をしコンビニで住民税を払うと、もう軽く腹が減りはじめていて、足はスーパーに向かった。アジかカツオか、この時期安くなっている魚でご飯を食べたい舌になっている。 ・金をたくさん使うと腹が減る。これはどういう生理現象なんだろう。毎年、まとめ

          「仕事後のビールがうまい」といつから錯覚していた?