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映画を通じ、ジェンダーについて視点を交わす「Purple Screen」:SPECIAL EDITIONのお知らせ

こんにちは。今日は、あす5月10日(日)の夜に開催される「Purple Screen(パープル・スクリーン)」の特別版についてのお知らせです!日本未公開の映画を独占上映できることになり、さらに監督、俳優、プロデューサーたち制作チームと直接意見を交わせる場を持てることになりました!日本ではここでしか見れないフランス発のトランスジェンダーの物語。フランス映画における事情などリアルな話も聞ける貴重な機会となります。

🎬Purple Screen とは
毎週日曜日に開催する、映画やテレビを「ジェンダー」の観点から議論し、共に考えたり学んだりしたい人たちの集まりです。自分の意見を述べたり、他の人の意見に耳を傾けたり。ジェンダー問題にメディアがどのように光を当てることができるのか?を理解できるよう、メンバー間での意見交換の場を作ることを目的にしています。とはいえ!あまり難しく考えず、お酒でもおつまみでもつまみながら、映画の話をしましょう。きっと楽しいはず!

これまで、過去4回に渡りREINGのメンバーがピックアップした映画を通じて「自分らしく生きていきたいという願いが叶わない時、社会の構造の中で闘って生きていくこと、もしくは非支配的なコミュニティを通じて闘って生きていくこと」や「自分自身の体を、他人に消費されるということはどういうことか」「夢や仕事に、自分自身の体を使ってはいけないのか」など、多岐にわたるテーマで話をしてきました。本来は、都内にあるコミュニティスペース「REING Living」にて開催を予定していましたが、現在新型コロナウイルスの影響もあって、オンラインでの開催をメインにしています。

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◆ピックアップしてきた映画の例

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(Amazon PrimeかNetflixで視聴できる作品を主に、事前に視聴した上で参加してもらう仕組みになっています)

REINGが開催するイベントの共通ポイントとして「自分の声が届くこと」「人と視点と掛け合わせること」を大切にしています。現在のメンバーの参加理由は多種多様です。

・ジェンダーやセクシュアリティについて勉強しているけれど、なかなか人の意見を聞く場がない
・映画や本を通じて考えることが好きだけれど、周囲に話せる人がいない
・自分が日々社会のあり方に対し、違和感を覚えていることについてシェアしたい
・様々なバックグラウンドを持つ人と話してみたい

情報を受け取ること、個々に発信することもとても大切なことですが、それ以上に、一人ひとりが考えていることや感じたことをシェアし、お互いの言葉を交わし合うことが、個々の存在を尊重し合うということ、多様性を受け入れるという体験に繋がると考えています。そのため、私たちのイベントでは何か「答えを出すこと」を目的にはしていません。勿論、差別に当たる発言や他人を拒絶することは参加姿勢として断固お断りとしていますが、「個々に意見は違うもの」という前提のもと、共に考え、様々な視点を持ち帰ることを重視しています。

現在、人種や性別を問わず様々なバックグラウンドを持つ人々が参加してくれるようになり、少しずつこのイベントが成長し始めているのですが。今回はなんと、特別エディションとして日本未公開の映画を上映することができ、その制作チームと意見を交わせる場を持てることになりました!

『恐怖に咲く姉妹(原題:Terror, Sisters!)』(2019)

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<今週のテーマ>
トランスジェンダーの可視化:私たちは、平和を知ることができるのでしょうか?
トランスジェンダーの物語についての映画は、誰が作っているかに関係なく、可視性を高めるのに役立つのでしょうか?
なぜ社会はジェンダーの変化を恐れているのでしょうか?

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日本では今年「吸血鬼に噛まれると同性愛者に」というテーマの映画が公開され上映中止を求める署名活動が起きたり、トランスジェンダーの物語が作品として出始めたものの、俳優で活躍する人は当事者が少ないことなど、映像作品におけるジェンダーやセクシュアリティについては、様々な議論が巻き起こっています。

しかし、これは決して日本だけが置かれている状況ではなく、海外でもまだまだシスジェンダー(心と体の性別が一致している人)・ヘテロセクシュアル(異性愛者)が主人公の物語がほとんどであることに変わりはありません。様々な視点において称賛、批判される映画が生まれている中で、表現にどんな視点が欠けているのか、求められているのか、それぞれに感じることや、議論したいポイントがあると思います。参加してくれる方にとっては、そういうモヤモヤや、感想を交えながら「多様性とは」を考える場になれば、と思っています。

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そして、なんと上映だけでなく私たちのイベントスタイルに合わせて監督、俳優、プロデューサーの制作チームがフランスから参加してくれることになり、その背景やこの作品に込められた想いを直接聞ける時間となります!フランスでジェンダーやセクシュアリティについて語ること、作品を制作すること、この作品に込められた想い、映画業界に求められること、などリアルな事情を聞けたらと思っています。皆さんから質問もできますので、是非投げかけていただけたらと思います。

翻訳・字幕制作・通訳を、このPurple Screenに参加してくれているメンバーが担ってくれており、言語についても安心して参加できるようになっているので、ぜひお気軽にチェックしてみてくださいね。

事前に映画の視聴をしてからの参加になりますので、5月10日(日)の午前中頃までに申し込みをしていただく形がいいと思います...!明日、お会いできるのを楽しみにしています!




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