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”SEXをするとき、語るとき、表現するとき” あなたはどんな気持ちを抱きますか?|REING NIGHT

Creative Studio REINGでは『REING NIGHT(リング・ナイト)』というイベントを不定期で開催していました。ジェンダー的観点からお互いの意見や感じ方を対話するオンラインイベントです。

💜 REING NIGHTとは?
日本のジェンダーイシューについて視点を掛け合わす場、REING NIGHT。身の回りに溢れるTV番組、雑誌、広告、映画等、コンテンツにおける表現に触れることで、誰しもが知らず知らずのうちに「性別」によって、人としてのあり方や生き方を想定してしまっているかもしれない。これまで長い歴史の中で築かれてきた「男性として」「女性として」こうあるべきという見せ方や表現について、私たちは何をどう捉え、考えていけばいいのだろう。

最近雑誌等でも取り上げられるようになってきたテーマ、「SEX」

『an・an』や『Tarzan』をはじめとする雑誌のセックス特集が、書店の目立つところに堂々と陳列されている様子を目にすることも珍しくなく、セックス特集は時代を映す鏡の一つだと言えるだろう。

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(画像引用元:anan(アンアン) 2020/08/19号 No.2212 / Tarzan特別編集 決定版 性学 SEX BOOK)

しかし、少しずつオープンに語られるようになってきた一方で、まだまだそういう雑誌を手に取りにくかったり、居心地の悪さを感じることがあるかもしれない。

1月26日開催のREING NIGHTでは、”SEXをするとき、語るとき、表現するとき”にみなさんが感じた嬉しかったこと、気まずかったこと、抱いた小さな違和感について、14名の参加者とともに体験をシェアすることができた。

🗣 嫌悪感 / 罪悪感を抱く

自分でマスターベーションをすることに対してすごく嫌悪感があった。自分は高校の頃が性欲のピークでその頃からマスターベーションをしていたんだけど、毎回終える度に罪悪感が酷くて、ひどい時は吐いちゃうくらいだった。今はマスターベーションが「セルフプレジャー*」の一つだとポジティブな意味を教えてもらったから少しずつ受け入れつつある。
相手に合わせないと申し訳ない、自分が合わせに行ったほうがいいんじゃないかと思っていた。だから外で処理してもらってもいいと本当に思っているんだけど、それを友人に話した時に、「それって浮気してもいいってこと?!」と言われて、そうじゃないんだよなぁと難しさを感じた。

*セルフプレジャー:自分自身の性器等を触り、快感を得たり、リラックスをしたり、性欲を満たす行為のこと。(参考:https://pilcon.org/help-line/selfpleasure

🗣 「性欲」と「愛情」の関係性

自分は性欲と愛情が繋がっていなくて、パートナーに対してあまりSEXしたいと思わないんだけど、相手はそうではないから、ちゃんと彼に愛情が伝わっているのかが不安な時期があった。
身体の関係で得られる安心感に頼りすぎてしまっていたなと思う。自分がその行為をしたいというよりも、求められないと不安になるみたいな。愛情と性欲が繋がってるっていうわけでもないのに、そこに安心を求めちゃうのがなんか自分的にちょっと不安なところがあるかなって思う。
私は求められると不安になる時が結構あって。逆に、「結局それかい!」みたいな。セックスがないとコミュニケーションって成り立たないんですっけ?みたいに感じてどんどんまた嫌悪になっちゃう。
今1番好きな人が女の人なんですけど、恋愛感情として性欲が基準にない
私の場合、恋愛が始まる時って基本友達とか知り合いからじゃないと好きになれないタイプで、絶対に一目惚れしない。”性的にめちゃめちゃ魅力的だ!”みたいな感じから始まったことが一度もないんだよね。だからこそ、例えば恋人になるか友達かって手を繋ぎたいかとか、キスがしたいかみたいな話があると思うんだけど、私の場合はもっと相手のこと本当に知りたいと思うかとか、この人の考えももっと聞きたいと思うかとか、もっとこの人が思ってること、感じてることを知りたいんだ。だからあんまり身体的なところのふれあいを求めてないことが多くて。愛情と性欲が完全に一致してる人もいれば、全然違う人もきっといるんじゃないかなって思うから難しいよなぁと思います。

🗣 社会通念の押し付け

付き合うより前に性行為があると、「大丈夫?」って言われる。SEXから始まる関係性もいいと思う。
(セックスレスの)パートナーと話し合った上でオープン・リレーションシップ*を認めていた時期がある。私は何人かいわゆるセフレみたいな人がいたんですけど、世間のセフレに対するイメージがすごく悪いことを感じました。でも、そういうことを許してくれない社会だったら、私はこの先SEXをすることはないのかな?って。今のパートナーと別れるつもりもないし、すごく大事。私たちの間ではそれが一番いいってお互いに思ってるんだけど。でも社会的に言えなかった。友達にもちょっと怖くて言えない。
パートナー同士のことを周りがとやかくいう社会だなって思う。日本の社会が勝手に”セックスしたら浮気”とか、”キスしたら浮気”とか、それが駄目な事みたいに言う。本当はパートナー間で何が嫌だとか、ちゃんと合意とか、どこまではしてもいいけどここからはして欲しくないとか、そういうルールを決めて、別に相手がよければ何してもいいはずであって。なのに、社会が勝手に価値観を押し付けてくるのが嫌だなと思います。

*オープン・リレーションシップ:結婚に準じるような人間関係において、一緒に生活することを求めながら、相手がほかの人物と恋愛関係や、性的関係を持つことに合意している状態。

ーオープン、かつ安全に話すことができたなら

ディスカッションを通じて、参加してくれたみなさんが口にしたのは「SEXに関して安心して話せる場所がない」ということ。気軽に相談できる場所があまりに少ないため、孤独や不安を感じる人も多いのではないだろうか。

社会通念上、オープンに語ることをタブー視されてきた”SEX”。

近年フェムテック市場が注目されつつあるとはいえ、日本社会においてオープンかつ安心して話せる場所は依然と少ない。

事実、性教育においてタブー視する風潮は深刻な問題を引き起こしている。
性教育の教師であるキム・カヴィルさんはある取材の中でこう述べた。

「どんな年齢であってもマスターベーションは淫らなことではないし、恥ずかしいことでも反道徳的でもありません」
「嫌悪感を抱いたり、叱ったり、否定したりすることは子供が教訓になりません。それどころか以後の人生で、恥に感じ続けたり自己嫌悪に陥る恐れすらあります」

引用元:ハフポスト「自慰行為は健全で正常なこと」子供とのオープンな会話を専門家が勧める理由

SEXと愛情が密接に結びつく人もいるし、そうではない人もいる。必ずしも愛さえあればうまくいくわけではない。好きな人とのSEXでも性交痛に悩む人もいる。もちろん頻度や行為の内容などの価値観が合う人を好きになるとも限らない。性的合意という観点からも価値観のすり合わせはとても大事だ。

既存の社会通念と向き合い、オープンに話す場所を設け、手を取り合うことができたなら。自分の性欲を受け入れられず苦しむ人や、悩みを共有できず孤独を感じる人。REINGはそういった人々の声を社会に届ける一助となれるよう、これからも試行錯誤を繰り返しながら向き合っていきたい。


Writer : Ai O’Higgins
Editor:Yuri Abo
Illustration:Ada


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