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【1分小話】最高のキャッチコピーに出会った話

キャンメイクのキャッチコピーが、「女の子って本当に楽しい」から「かわいい!に出会える」に変わっていたの気づいてた?

実は2020年の年明けには変更になってたらしいんだけど、如何せんぼーっと生きているので、最近気がついた!わ!

キャンメイクのように誰もが知っていて、メイクをはじめた人が最初に出会うような身近なコスメブランドがジェンダーレスなコピーを使ってているの、めちゃくちゃ素敵だなあ。。時代が変わっているのをひしひしと感じるね。

「『女の子』って本当に楽しい!」という特定のジェンダーを指しているように感じられる言葉が廃止されたというのも大きなポイントだと思うんだけど、代わりに「かわいい!に出会える」というコピーが採用されたのが個人的にすごくいいなあと思ったポイントだった。


誤解を招いてしまいそうだけど、私は「女の子」という言葉がすごく好きだ。

思春期の頃、大森靖子さんの「絶対彼女」や映画「おんなのこきらい」みたいな、キラキラしていて甘くて可愛くて少しダークな世界観に憧れていた。
毎日大森さんの歌を聞きながら、背伸びして買ったJILL STUARTのリップを塗って、「私今すごく『女の子』だ…!」と思って生きていた。「女の子」になることでなんだか強くなれる気がしていた。

当時から色んな人がメイクしやすい世界になればいいのにな、とは思ってはいたし、誰かを切り捨てるつもりは全く無かったけれど、あの頃は「女の子」以外にこの甘い感覚を表現してくれる言葉が見つからなかった。
だから、ジェンダー表現にはもやっとしながらも「女の子って本当に楽しい!」というキャッチコピーがすごく好きだった。

そして時が流れて、キャンメイクが打ち出してきた次世代のキャッチコピー、「かわいい!に出会える」。

このコピーに変更されているのに気がついた時、「これかもしれない!!!」と思った。
あの頃の甘くてキラキラしたときめきを守ったまま、色んなジェンダーの人を受け入れてくれる言葉は、これかもしれない。
そうなんだよ、私はかわいい!に出会っていたんだよ!!
かわいい!に出会う度にときめいて、かわいい!を纏うことで強くなっていたんだ、私は。


「かわいい!に出会える」、いいなあ。

いいコピーに出会っちゃったなあ。。




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