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別れさせ屋の心理学⑮-選択肢のすり替え-

別れさせ屋の心理学第15回は【選択肢のすり替え】というテーマでお話させていただきます。

「業者アカウントを観察しての考察」で少し触れたのですが、「買うか」「買わないかで悩んでいる人のマインドセットを「どの商材を買うか」のメンタルセットにシフトする方法についてお話していきます。

たとえば、自分の悩みを解決するために情報商材を買おうと考えている人がいたとして、Aという情報商材を見つけたとするとこの情報商材を「買うか」「買わないか」で悩みます。

別の記事で紹介した情報商材屋は、複数のアカウントを使って同じような商材を見せることで、「買うか」「買わないか」ではなくて「どの商材を買うか」にシフトさせているんですね。

そんなに簡単に考え方が変わるの?とか選択肢を増やすってジャムの法則と反対のことやってない?と思われる方もいらっしゃいますよね。マーケティングの原理原則にしたがって考えるならば矛盾しているかもしれません。

例に出した情報商材は「復縁」についての商材でした。復縁について知りたい人は、パートナーと別れた人ですよね。復縁したい人はなるべく時間をかけたくないのです、なぜなら時間が経てば経つほど相手に新しいパートナーができてしまうのではないかと考えるからです。
もちろん当てはまらないケースもありますよ。でもパイが大きいのは前者ですよね。

つまり、選択に期限がついている状態なんですよ。ただでさえ買いたくなっているマインドをテクニックを重ねることで購買を後押ししているんですね。

さらに情報商材に価格差をつけていました。松竹梅の法則も使って選びやすくしています。

期限がある、冷静に判断できる状態ではない、誘導をされている状態が重なって商材を買ってしまうというわけです。

払った対価に見合う情報であれば何も問題ないと思いますが、買っても100%の効果が得られるかわからない、買う前に内容がわからないものに万単位のお金を出すのは…慎重になったほうがいいと思います。

復縁するために何をしたらいいかなんて情報はネットにたくさんありますし。

なお、選択肢を増やして相手のメンタルセットをシフトする方法はビジネスでも応用できます。

たとえば何かの企画を通したい場合。渾身の作、自分でこれ以上のものがないと思って持っていったものを上司に見せたら採用されなかった、といったことがあったとしましょう。

このケースは企画の良し悪しもあるのですが、上司が企画を選ぶメンタルセットになっていない可能性も考えられるんですね。
ビジネスの判断をするのにそんな人いる?と思われるかもしれませんが、完璧な人間はいませんし誰だって思考の偏りや歪みはあるものです。もしかして、あなたに嫉妬して企画を通さない人もいるかもしれませんし。

そんな人が上司だと思うとゾッとしますがグチを言ってもしょうがないですよね。それを自分がわかっているのであれば決断できるように導いてあげればいいだけです。

話を戻します。

渾身の作の企画ができたら、あえてそれ以外にも企画を複数作って同時に提出してください。なるべく多くの企画を準備した方がいいですが、提出する数はマジカルナンバーを意識しましょう。

これで上司のメンタルセットは「採用する」「採用しない」から「どの企画を採用するか」にシフトします。
またあなたに嫉妬しているような上司だったら「部下が出した企画」から「上司の自分が選別した企画」に変わりますのでプライドも満たすこともできます。

以前に紹介した「呼吸を合わせる」や「YESセット」と組み合わせたら、もっとスムーズに誘導できますね。心理誘導はテクニックを重ねたほうがより効果的です。


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