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別れさせ屋の心理学③-相手が認めてほしいポイントを知る-

別れさせ屋の心理学第3回のテーマは【相手が認めてほしいポイントを知る】方法について解説します。

相手の認めてほしいポイントを見極めて心地よくなってもらう。言うのは簡単ですが実際にやるのは難しいですよね。また自分はそれができていると思っていても、それを方法論として具現化できていないのであれば、思い込みの可能性もあります。

例えば関係がギクシャクしている上司と部下がいたとします。あなたは上司の立場で部下に声をかけます、「みんな君の考えを認めて共感しているよ」なにも問題なさそうに思えますが、部下は「俺の考え方を他の人と一緒に並べて評価してほしくない」と考えているかもしれません。部下の認めてほしいポイントは【人と違うところ】なのに、【みんなが共感している】と伝えてしまったために逆効果になっているのです。

人は思考の基準によって2つのタイプに分かれます。上記の例はそのことを知らずに自分の価値観で考えて言葉をかけてしまったために起きる事例です。※詳しくは【別れさせ屋の心理学①】で解説しています。

このように他人を認めるにはスキルが必要です。だからといって「あなたはどこを認めてほしいの?」と聞くわけにもいきません。本人にはわからないようにさりげなく聞く方法を知りたいですよね。

相手が【認めてほしいポイント】を聞き出す

それでは相手が認めてほしいポイントを聞き出すテクニックについて解説します。

「好きな芸能人(同性の)はだれ?」
「尊敬する人(同性の)はだれ?」
「好きなペットって何?」
こんな感じの質問をしてみましょう。

なんでもいいんですが、ペットを例にしましょうか。
「好きなペットは犬かな」と相手が答えたら、
「犬のどんなところが好きなの?」と聞き返しましょう。
この質問に対して相手が答える内容が重要です。
飼い主に一途で誠実で、私を見るとすごく甘えてくるところかな」と答えたとしたら、それが【その人の認めてほしいポイント】になります。

この例の場合だと、自分は一途で誠実、あなたに甘える自分を認めてほしいと暗に示していることになります。
これを覚えておいて、後日相手を認める時に使います。注意点としては相手の言葉をそのまま使うと気づかれてしまうので、少しひねって伝えましょう。

「あなたって、いつも一生懸命頑張っていて真面目でそんな人ってなかなかいないよね。でも甘えてくるところもあって、そういうところも魅力的だよね」みたいな感じです。

相手は照れて「そんなことないよ」と言ってくると思いますが、心の中では私のことよく見てくれてるし、わかってくれていると感じてしまいます

相手が本当にそうであるかは重要ではありません、本人が一生懸命頑張っているつもりでも第三者目線でみたら、そうでもない場合もあるかもしれないですよね。あくまで「本人が認めてもらいたいポイントはどこか」ということです。

相手が【あなたに求めるもの】を聞き出す

先ほど紹介したテクニックを応用すると、相手があなたに求めるものを知ることができます。

同じように質問をします。
「好きなペットって何?」
「ん~、猫かな~」
「猫のどんなところが好き?」
自由で気まぐれなところがカワイイからかな

この場合は、「自由で気まぐれな私ってかわいいでしょ」と相手は言いたいし、認めてほしいんですね。でもこれをストレートに言うことはできないので、心の奥にしまっている抑圧された願望がこういった機会に無意識に浮き上がってしまうんですね。

誤解がないようにしてほしいのですが、好きなペットが猫だからこういう性格とか、自分が思っている猫のイメージで話してしまってはいけません。猫が好きでも、好きな理由が「優しくて、人懐っこいところかな」と答えたらそこが認めてほしいポイントになります。

ここまでは先に解説したテクニックの復習です。では相手があなたに求めているものを聞き出しましょう。やり方は簡単です。
「猫以外にすきな動物って何?」
「ウォンバットかな」
「めずらしい動物出してきたね、どうして好きなの?」
「見た目がかわいいし、性格もおだやかでのんびりしていてすぐ人に懐いちゃうんだって」

この2番目に出した動物の好きなところが、【求めるパートナー像】になります。今回の例で言えば、おだやかで安心できる人を求めていることがわかりますね

女性は少しくらい危険な感じの不良っぽい人がタイプと何の根拠もないまま、そのキャラで近づくと彼女のニーズに合わないので、ぜんぜん刺さりません。

なぜ2番目に好きなものが相手を暗示しているかというと、言語の成り立ちと関係しています。一人称、二人称という言葉がありますね、一人称は自分のことだし、二人称は相手のことです。

それがそのまま、一番目に好きなものは自分のこと、二番目に好きなものは相手のことに当てはまります。本当かなと疑問に思う人はリスクもないですし、実際に試してみてください。思っているよりも説得力があるテクニックであることがわかると思います。

相手の質問から【聞いてほしいこと】を理解する

これまで解説してきたのは、こちらが質問して相手の気持ちを知る方法ですが、実は相手の質問から聞いてほしいことを読み取ることができます。

例えば同僚と雑談をしていたとして、あなたにこんな質問をしてきました。
あなたって人に弱みを見せないし、グチも言わないしどうやってストレス解消してるの?全部自分で解決しちゃうの?
あなたはどんな返答をしますか?
もちろん落ち込むこともあるし、グチも言いたくなるけど、それって考えてもしょうがないことだから、立ち止まらないで行動するようにしている」なんて答えていませんか?

自分の考えを人に言うのは気持ちいいし、このケースの場合は自慢話も含まれていますよね。こうなるのをわかっていて相手はあなたに質問するでしょうか

実は相手がこのような質問をする時、つまりは「たいへんだろうに、どうしているの?」といった質問をしている時は、その人はあなたの答えが聞きたいのではなく、【自分にそう聞いてほしい】という心理的欲求があって質問しているのです。

ダイエットをしているとき、目の前で食べられるのが嫌だなと思いつつ、やたらと他人に食物を進めていませんか?他人が食べるのを見て擬似的に欲求を満たすためにそういった行動に出てしまうのです。
質問の場合もこれと同じ原理です。「自分が頑張ってることについて質問して」とは言えないので、本来自分が聞いてほしいことを他人に質問して擬似的に欲求を満たそうとしているのです。

じゃあ、どう答えたらよかったのでしょうか。
いや君こそ、弱みを見せないしグチも言わないし本当に強い人だよね」と相手の質問をそのまま返しましょう。

簡単に思えますが、実際にやってみると自分の話をしたい欲求を抑えて相手を気遣った言葉をかけるのは難しいことがわかります。

それだけに効果は絶大で、これができるようになれば相手の潜在意識から圧倒的に信頼されるようになります。人は圧倒的に能力が高い人に惹かれるのではなく、自分のことを理解してくれる人に惹かれるということを覚えておくと、相手の見る目が変わりますよ。

まとめ

別れさせ屋の心理学第3回目は【相手が認めてほしいポイントを知る】をテーマに、認めてほしいポイントの見つけ方、そして相手が自分に求めるポイントの見つけ方を解説しました。

相手の心理を知ることで、一気に信頼関係を築くことができますので意識して行動してみましょう。

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