別れさせ屋の心理学⑰-コングルーエンシー-
別れさせ屋の心理学第17回は【コングルーエンシー】についてお話させていただきます。
コングルーエンシーって聞き慣れない言葉ですよね。「言葉と表情としぐさを一致させること」をコングルーエンシーといいます。
それってそんなに大事?と思う人もいるかもしれませんね。
すごく大事なことです。
「ありがとうございました」と伝える時に、ニッコリと笑顔で声のトーンを上げて言うのと、暗い表情でぼそぼそと言うのとでは印象が違いますよね。
意識して言葉と表情としぐさを一致させると説得力が増して、その人の言うことが正しく思えてくるんですね。
ちなみに人間が受け取る情報で矛盾が生じた場合、どちらが優先されるかは法則があります。
「絶対に許さないんだから」と笑うのをこらえながら言われたらどうでしょうか。相手が怒っていなくてわざと言っているのがわかりますよね。言語情報(言葉そのもの)と聴覚情報(声の雰囲気)が矛盾した場合は、聴覚情報の方が強い影響力を持ちます。
「最近、手相を見れるようになったんだよね。ちょっと右手を見せてみて」と言って、相手の左手を指差してください。ほとんどの人は自然に左手を差し出してきます。言語情報(言葉そのもの)と視覚情報(しぐさ)が矛盾した場合、視覚情報の方が強い影響力を持ちます。
「絶対に浮気なんかしてないって」と強い口調で相手が否定しても、目をそらしたり、顔が引きつっていたら疑ってしまいますよね。。聴覚情報(口調やトーン)と視覚情報(表情)が矛盾した場合、視覚情報の方が強い影響力を持ちます。
まとめると「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」が矛盾した状態で同時に受け取る場合に人は何を頼りに情報を判断するかというと、まずは視覚情報、次に聴覚情報、最後は言葉そのものである言語情報になります。
そのため、どんなに良いことを言っていても、声が小さくて自信がないように話していたり、目が泳いでいたりすると、相手は潜在意識でそれを察知して説得力がなくなってしまうのです。
説得力のある人というのは、視覚情報・聴覚情報を話す言葉と一致させるように心がけていますし、これらのベクトルが一致するとこの人の言うことは信じてもいいかなと思えるようになります。
カリスマ性の要素の一つですね。
今後の会話ではコングルーエンシーを意識することで、相手の見る目を変えることができますよ。
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