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マーケターは何を売る?(No.1)

こんにちは、れいなです。(110日目)

前置きは置かず簡潔にわかりやすく、面白く説明していきたいと思います。

タイトルにあるマーケターという言葉を見て、あ、私には関係ないやと思われた方もいるかもしれません。

とりあえず進みます。


私はマーケターじゃないからマーケティングは関係ない。

本当にそうでしょうか?

私たちの周りには”マーケティング”が溢れかえっています。大量生産、大量消費社会を生きる私たちは、「物」と「サービス」の湖にどっぷりと浸かって生きています。

もちろん、予算や人材不足が原因で中小企業がマーケティングに力を入れられない実態はありますが、それでも『マーケティング無きサービス』は存在しません。

物やサービスは作るだけでは意味がありません。
どんなにいいアイデアも、勝手に広がって行くことはありません。それを求めているお客さんの手に届けて初めて、その商品は『商品』として世の中に認知されます。

なので、厳密に言うと、マーケティングの無い商品もあるかもしれませんが、それはそもそも私たちの元には届いてない可能性が大なので、今私たちが認識できる全ての商品にはマーケティングの要素がどこかしらに絡まっていると言えるでしょう。

私たちは生きるためにお金が必要です。

社会に出て、何かしらの仕事をして生きて行く以上、どこかの企業だとしてもフリーランスだとしても起業家だとしても、何かを売ってその対価としてお金を受け取るということに変わりはありません。


ここでタイトルを振り返ります。本日のタイトルは『マーケターは何を売る?』です。

いや、商品をうまく見せてみんなにその商品をどう売るか考えるプロでしょ?という方もいるかもしれませんが、

優れたマーケターが売っているのは『商品』ではありません。

では何を売っているのか。
結論の前に〈具体例〉を1つご紹介します。

有名な話なので知っている方もいらっしゃると思います。



ドリルを買う人は、なぜドリルを買うのでしょうか?
ただ単純に、ドリルが欲しい!!!と思ったからでしょうか?

違います、ドリルは手段の1つに過ぎません。
本当は、ドリルで出来た穴が欲しいのです。

しかしまだこれでも不十分です。
なぜこの人たちは穴が欲しいのでしょうか?

ここからは色々な広がりがありますが、
あえて1つに絞ります。

この人たちは、壁に穴を開けた後に取り付ける棚が欲しかったんです。

穴は、棚を取り付ける手段のひとつでしかありません。

ここまでで、
ドリル(穴を空ける手段)→穴(棚をつける手段)ときましたね。

最初は目的だと思っていたものを手段に変換しました。

さらに続きます。



棚を壁につけることで、この人たちは部屋を綺麗にし、清潔感や安心感を味わいたいのかもしれない。
はたまた、自分の家庭内での立場を上げたいのかもしれない。もしかしたら、自分で作ったぞという満足感を味わいたいのかもしれない。

まとめると、
棚をつけることでこの人たちは安心感や満足感や敬意を獲得しようとした。

棚をつけるという行為も、とある『感情』を持つための手段でしかなかったんですね。


となると、

ドリル(穴を空ける手段)→穴(棚をつける手段)→棚(安心感、満足感の手段)

となり、ドリルを買う真の目的は安心感と満足感を手に入れる為だったということになります。


つまり、ドリルを売る人たちが本当に売っているものはドリルではなく、ドリルを通して得られる『感情』です。



この例を読んだ後でもう一度タイトルに戻ります。
マーケターは何を売るのでしょうか?


そうです、

マーケターが売っているのは商品ではなく感情です。

そして、お客さんがお金を払っている対象は、
物やサービスではなく、それを使った上で得られた感情です。


じゃあ実際、どんな事を意識してどんな事をやっていけばいいのか。それについてはまたいつかのマーケティングマガジンで書いていきます。


本日は『マーケターは何を売るのか』について書きました。この考えはマーケティングを知る上でも、そして普通に生活して行く上でも、知っていて損はない考え方です。

ぜひ、明日何かひとつの商品を決めて、
これは何を売っているんだろう??
と考えてみてください。


では、
また明日!

【完】

最後まで読んでいただきありがとうございました!