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看板or焼肉

こんばんは「零細町工場の社長」です。今日は土曜で工場は休みでしたが、従業員さんにも出社してもらい、ふたつある工場に看板をつける作業をしました。

弊社、プロ品質のカッターマットを製造してネットで売っていますが、そもそもは裁断加工を専業でしていた町工場です。本業の仕事もちょっとでも増えればいいなという願掛けも含めて、通りかかった人が「発注してやろう」とか思えば最高だなという祈祷をMAXで込めて看板をつけました。


仕事よ来い来いと祈祷しながら看板を貼ります

この看板は町の印刷屋さんに発注しましたが、この印刷屋さんおじいさんにもかかわらず毎日夜遅くまで電気を消さず働いています。みんなご飯を食べていくのに必死ですよね。でもこの印刷屋随分前に言ってました。「普通のA3用紙、自分とこで刷る原価よりプ○○トパックの方が数割安い」って。どうなってるんですかね。一体全体。

「資本は資本を好んで集まりたがる」とか10代の頃、何かの本で読んだ記憶があります。巨大資本になればなるほど、より安価により迅速に商品を消費者に届けれるのですね。そこから漏れる、何かに魂を込めなきゃいけませんよね。弊社みたいな零細企業は。それが何かを日々探しています。いうてますけども(揉み手)

というわけで、休日出勤を強いたわけなので社長自らまかない料理を仕込みました。今日は焼肉です。


生にんにくを擦り、秘密のもみダレを入れます

焼肉得意なんですよね。東京でサラリーマン時代、月間最高25日焼肉食べ続けてたことがあるほど、肉については一家言あります。きょうも業務スーパーとふたつの精肉店、計3箇所をまわり各部位の買い出しに走りました。

肩ロースの下のザブトンという部位。サシ入ってます。焼肉屋では特上ロースとか言って出されます

いい肉を品定めすることが何よりも大切です。そして弊社が誇る最強の福利厚生。


少人数の焼き物にぴったりです

タチバナ製作所のガスロースター8SH。ガス栓直挿しの超強力な火力で間違いない焼肉ができます。炭火より美味しいという声も玄人筋ではチラホラ上がってます。煙がモクモク出ることを敬遠されいまや高品質なガスロースターを製造している会社は、西では大阪は守口市の山岡金属工業か、三重のタチバナ製作所さんぐらいではないでしょうか。

ニッチな技術力と知見を持っている町工場を消費で応援したいですね。というてもガスロースター。仕上がりの味は美味しいものの煙はモクモク、脂はギットギトに飛びまくり(床にワックスかけたのかなレベル)。週明けの業務にも影響があるので、新聞紙で完全防備です。


会社の厨房
惜しげもなくもみダレで揉む

用意したのは脂身の強い赤身。でもそればかりでは疲れるので、脂の少ないタンや上ミノを買いに走ります。

焼肉屋で頼めばいくら取られるかわからない上等なタン

間違いのないタンを選び、しっかり塩と胡椒を振ります。そして上ミノは内緒の辛味調味料で和えます。


辛・上ミノ

美味しすぎて度々「もう町工場辞めて、焼肉屋やったらええやん」という声が上がります。そんなに甘くねえんだよ。雨が降れば客も来ません。肉は悪くなります。次の日その肉をどうしますか?という話です。

商いやってる人はみんな必死です。自分と従業員とその家族が生きていくために。それでも大企業だけが生き延びればいいのでしょうか。わたしは何も言えません。時代がそれを決めます。


初物の松茸

とか言いつつも、業務スーパーで捨て値で売りさばかれてた中国産の松茸を焼肉焼く前に焼いて食べました。「松茸の匂いするな〜」とか「ああ〜松茸ぽい歯ごたえする〜」とかみな声を揃えて棒読みで言ってました。食べ物で季節を感じるって素敵ですよね。今日は以上です。ありがとうございました。

今日書いた話とは全然関係ないですが弊社ではこんな製品を作って売っております。


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