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なぜ、こんなにも音楽が好きなのか

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今回はなぜこんなに音楽が好きなのか、についてのおはなし。

自分の中にしか存在していないはずの感情の動き、

たとえば、

不安な時の苦い味や底に落ちるような感覚や、
人や物に恋をした時の溶けるような感覚、
思いきり自由で解放的でいる感覚、
好きなことに没頭している喜びの感覚。

つかもうとしてもつかめない、
言葉にもできないそんな感覚を、

遠くの見ず知らずの誰かが、
まるですべてをわかってくれているかのように、

音やリズム、エネルギーで表現してくれたときに、

自分のものだけだったはずの感覚が
ほかの誰かとの共通の感覚だったことを知り、

自分のことを理解して包み込んでくれたかのような錯覚に陥ることで、

まるで世界とつながったように強くなれたり、

安心できたり、はたまた高揚できたりするから、である。

初めて私がその感覚を深く味わったのは、
中学生のときに
Beatlesの『Michelle』と『GIRL』を聴いた時だった。

いつも不安な気持ちで過ごしていた感覚が音に姿を変えて現れたのが『Michelle』で、

何か好きなものに心酔している感覚が音になったのが『GIRL』だった。

そのあともっともっと音楽にのめり込むようになって、

ほんとうに素晴らしいたくさんの音楽に出会ってきた。

朝目が覚めると、必ずすぐに頭の中で音楽が鳴っていて、音楽と共に1日がはじまる。

宇宙の中に自分が存在してるんじゃなくて、
自分の中に宇宙が存在している。

その宇宙を無限大にしてくれるのが、
私にとっては音楽なのだ◎

写真はここ数年でもっともハマったアーティストのひとり、オスカージェローム。

彼の音楽を聴いていると、

湿った道路だとか、少し音の響いている小さなトンネルの中にいるような感覚に陥って、

ひとりで鬱蒼と過ごす時や、
悶々と何か考え事をしすぎた時の感覚がそのまま音になってると感じる。

遠い国の、見ず知らずの人のはずなのに、
こんなにも広い宇宙の中で、繋がっているのだ。

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