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しぜんのかがくep40(4/5)〜ドキュメンタリー防災映画「いつか君の花明かりには」

桜の満開から少し桜の花びらが舞う頃となりましたね。桜、今年もみなさまご覧になったでしょうか?私はこの時期にいつも思い出す映画があります。

2018年から上映している防災ドキュメンタリー映画「いつか君の花明かりには」です。
私は2018年上映開始直後にこの映画を知り、上映会を企画して共同監督の山崎光さんとの対談をしました。

2018年から5年間(2024年2月25日時点)で累計動員数は20,000人に達し、全国37都道府県で上映会を実施されているそうです。残り10都道府県残っていますね!

監督は、作家&ドキュメンタリー映画監督の小川光一さんと防災団体やろうよ!こどもぼうさい(東京都三鷹市で活動)代表の山崎光さんです。

今日はゲストとして、共同監督の山崎光さんをお呼びしました。

ゲスト いつか君の花明かりには 山崎光さん


「いつか君の花明かりには」共同監督 山崎光(やまざきひかる)さん
防災団体「やろうよ!こどもぼうさい」代表。NPO法人「Mitakaみんなの防災」理事。本業である建築の知識を活かし、 防災教材としての部屋模型製作や家庭防災のプロデュースも実施中。日本防災士機構認定防災士。


映画内容概要

「いつか君の花明かりには」のタイトル内の「はな あかり【花明かり】」とは、桜の花などの色のために、あたりが明るく見えること。
山崎さんの共同監督の小川監督が好きな日本語で、少しでも手の届くところから少しずつ温かい活動が広がっていって欲しいという願い。

いつか君の花明かりには。から 通称「いつはな」

それぞれの大切な人のために防災の活動をしているさまざまな立場や年代の人々のメッセージが映像となっています。

▶︎岩手県陸前高田市の津波到達地点に桜を植える活動を行なっている「認定NPO法人 桜ライン311代表・岡本翔馬さん」
→陸前高田市はまちが壊滅的な被害を受け、行政機能も低下し、多くの人(1700人以上)が亡くなっています。市のすべての津波到達点に桜を植えそれを毎年手入れして桜を愛でることがあの時を忘れないことに繋がる。現在目標17,000本のうち2,200本が植樹されています。桜は花を愛でるだけでなくこの町で命を落とした人たちへの鎮魂の気持ちを込めながら植えている。同じような悲しみが繰り返されないように…。

▶︎宮城県・熊本県の二か所にて災害を体験した「歌うママ防災士・柳原志保さん」
周りや自分の子供をいざという時に守れなかったらいつ親の出番があるのって思う。そんな親になりたいという決意。
▶︎熊本阿蘇郡西原村の成功事例(34棟のうち30棟が全壊、9名生き埋めになったが全員助かる)
熊本に地震が来るとは思っていなかった。地震や防災よそでやっているのをみて大変だなあと思っていた。まさか来るなんて…ただ、震災の何ヶ月か前に家月潰れた時に閉じ込められた人を助ける訓練をしていた。
▶︎徳島市内の防災学習をしている高校生(地区のほとんどが南海トラフの想定で津波に飲まれる想定)自分の生まれ育った町でみんなを守るために防災をする意味がある。災害の瞬間に守れるのは自分の近くにいる人。本当に近くにいる人しか守れない(それがどういう人でも)それだったら大切な人には自分の身は自分で守る人になってもらうことが一番。

「まだ最初の明かりは小さくでもいつか君の花明かりには大切な人の命を守る力があるんだよ」というメッセージがこのタイトルには込められています。少しでも自分自身の防災の活動、この映画をきっかけに始めた防災が継続して広がり、今後の災害でも一人でも助かる命がありますように…。

このような心動かされる映画は色褪せないと思います。今後もどこかで誰かがこの映画に出会えますように‥。

現在、学校上映はかなりお得な金額となっています😆

山﨑監督に以下の質問をしました。内容は「しぜんのかがく」のPodcastでお楽しみください。

●どんな内容で何を伝えたいのですか?

●その目的は果たせましたか?

●これまでどんな活動をされていましたか?

「防災団体やろうよ!こどもぼうさい」ホームページ

●今後の活動の展開は?


🌸防災ひとこと🌸

いつか君のはなあかりには(いつはな) …あなたの大切な人のために…少しでも命を守る活動を続けて明かりを照らしていきましょう。桜の季節にはいつも思い出してほしい言葉です。そして映画も思い出してほしい。

⭐️Podcast本編はこちら↓宜しければお聴きください♪
神田沙織 がりれでぃ スピンオフ
ナチュラル・サイエンス・ラボ
しぜんのかがく






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