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怖がりな私の乳がん生きのばし日記 ㉚ピンクリボンポスターに度肝を抜かれ、医療費控除を申請した日記

2022年2月18日

それにしてもホルモン治療の副作用か、ここ最近なんだか身体がだるい。

ちょうど鍼灸の予約をとっていたので、なんとか体調を復活させねば。午後休をとって会社をぬけ、予約の時間までコメダで休憩。

ふだんはシロノワールなどをよく食べるけれど、今回はじめて小倉トーストを注文したら、パンがサクサクでおいしい。1枚でじゅうぶんなのに……と思っていたが、あっという間に完食してしまった。あれ? 体調が悪いはずでは??

パンにバターに小倉あんに……カロリーを考えると胸に暗雲がたちこめるが、元気になることがなにより大事だと自らに言いきかせる。

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そして鍼をぶすぶす刺してもらったあと、2021年分の領収書をもらう。これで領収書がそろったので、医療費控除を申請せねば。

2022年2月20日

ピンクリボンフェスティバルのポスターが炎上している。
しかし、今回最初に炎上したポスター(ガラガラみたいなもの)もたしかに無神経かと思うが、なにより、
「おまえひとりの、おっぱいじゃないんだぞ。」
というポスターがキモすぎて度肝を抜かれた。

以前にも書いたように、全摘か温存かで悩んだとき、ネットをあちこち見ていて、「全摘は夫が嫌がる」みたいな意見を目にして仰天したけれど、女の身体に口出しする権利があると思っている男は少なくないのだろう。

歴代のポスターを見ていると、女は(実際には男も乳がんになるのですが)病気よりも(あるいは病気になっても)、胸の形を気にしたり、カレシやネイルやスイーツのことで頭がいっぱい、みたいな幻想が堂々と開陳されていることにある意味感心した。

性暴力や中絶など、「私の身体は私のもの」という自己決定権を脅かすものが世界中で問題とされている今日この頃、これだけ無邪気に「おまえひとりの、おっぱいじゃない」と言ってのけてしまうのは、こういう幻想に支えられているからでしょう。

ところで、ピンクリボン団体はいくつも存在していて、広告会社主催のものだけでなく、医療者や患者が主体となったものもあります。
広島の病院が中心となったひろしまピンクリボンプロジェクトでは、乳腺外科の先生たちのブログや、患者とのQ&Aが掲載されていて、とても勉強になります。カープピンクリボングッズも買いたいな。

2022年2月23日

貴重な水曜の祝日。が、朝から確定申告の書類作成に励む。

Webで確定申告書の入力をはじめてから、
「源泉徴収票ってもらったっけ?」
とわからなくなる始末。
しばらく考えて、2年くらい前に職場の給料システムがWebになったので、源泉徴収票もWebで取るのだと気づき、あわてて会社のPCにアクセスして(現在、在宅勤務ができる体制なので)取得する。

先月からかきあつめた領収書を使って医療費と、手帳を見ながら必死に計算した交通費を集計したエクセルシートを読みこんだ結果、還付される額は……

なんと5000円ちょっとだった。

村上春樹ばりに「やれやれ!」と叫びたくなった。

正直にもらった保険金を申告したのがまずかった。いや、まずいのではなく、申告しなければならないのだが……(ごまかして、バチが当たっても怖いので)もちろん、私にとって5000円は少ない額ではないので申告します。

2022年2月25日

会社の昼休み、確定申告を送ろうと天神橋筋の郵便局へ行くと(当然ながらマイナカードを持っていないので、紙で提出しなければならない)、なんと局員のコロナ感染によって閉まっていた。
しかたなく天満宮へ行き、いつものように健康を祈願したあと、ぼんやり梅を眺める。はやく春になりますように。

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(体調ですが、ユニコーンのライブに行ったら回復しました。2曲目のこの曲で、しみじみしました(そんな曲じゃないのに)。
それにしても、このジャケット懐かしい……人生ではじめて買ったCDです)



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