見出し画像

怖がりな私の乳がん生きのばし日記 ㉕マネーセミナーや細野観光に行って、お金より大事なものはあるのか?と考える

2021年11月25日

はじめてTwitterのスペースに参加して、CancerWith主催の勝俣範之先生 のオンライントーク(#教えて勝俣先生)を聞く。

がんを告知されたときは、3つの「あ」が大切らしい。

1:あわてない
2:あせらない
3:あきらめない

そう言われても、誰でも当然あわてるし、あせってしまうのが現実。

「あきらめない」については、初発ならばともかく、再発や転移してしまい、根治は望めないと言われても、「あきらめない」気持ちを保てるのか? 
と考えてしまう。

この日のトピックとして挙げられていた、「エビデンスのない代替医療」にすがらずに、標準治療を信じ続けられるのだろうか? 患者と医師のあいだに、どれだけ信頼関係が構築されているかが重要なのかもしれない。

この日のトークは、後日CancerWithのサイトにまとめられるそうです。

2021年11月27日

市主催の「女性のためのマネーセミナー」に行ってみる。

社会人になってそこそこ長いというのに、お金のことについてはまったく無知で、年末調整などの意味もいまだよくわからず、iDecoなら税金が控除されるから得だとか耳にしても、はて、なんのことやら?とポカンとしていたけれど、病気になって治療費を目にすると、さすがにこのままではいけない……という危機感をひしひしと感じるようになった。

この日は個別相談ではなく、セミナーだったので、

・人生100年時代に向けて計画を立てるべき
・お金を「増やす」「守る」「使う」に分ける
・節約のためには、家賃や電気代などの固定費を見直す

といった一般的な内容が主だった。そのなかで、講師(ファイナンシャルプランナー)の父親が二度のがん闘病を経験されて、放射線治療で唾液が出なくなり、日常生活でも苦労したという話が印象に残った。

私のように投資する資金も資産もなく、住宅ローンや教育ローンとも無縁の人間が、ファイナンシャルプランナーに相談などしていいのだろうか?
と思いつつ、個人相談の予約を申しこんでみた。
この現状について、いったいどんなアドバイスを得られるのか、というか、アドバイスの余地はあるのか……またここで報告します。

けれどなにより、とにもかくにも再発させない!!!
ということがいちばん大事。

言うまでもなく、入院などで働けなくなったら収入が途絶えるうえに、またも治療費が発生するのだから。
治療費が払えなくなったがん患者も少なくないのでは?と考えてしまうが、そういう人たちはいったいどうしているのだろう。
私が受けたオンコタイプ検査もかなりの痛手(40万)だったが、お金がなくて検査を諦めた人もいっぱいいるはず。

ちなみに、オンコタイプ検査は今年の12月からめでたく保険適用になることが決定した……
はずが、なんとプログラムがまにあわないとやらで保険適用が延期されたらしい。

しかも、現在(12月5日時点)、保険適用の準備にともなう混乱で、受付をすべてストップしていて、自費でも検査できない状態に陥っているとのこと。
検査の結果が出るまで1か月近くかかるので、すぐにでも検査を受けたい人も大勢いるだろうに。(手術から3か月以内に抗がん剤をするのが望ましいとされている)一刻でもはやく落ち着くことを祈ります。

2021年11月30日

ひさびさに病院に行く。
といっても約1か月ぶりなのだけど、放射線治療のときは毎日毎日通っていたので、1カ月空いただけでも、かなりのひさびさ感がある。
相変わらず採血室やドトールには長い列ができていて、病人が減るなんてことは到底ありえないのだなとつくづく思う。

放射線科へ行き、Y先生にいまの状態を話して、皮膚をチェックしてもらう。放射線焼けも薄れてきていて
「順調に回復していますね」
と。熱や咳が出ることもないので、副作用の放射線肺臓炎も大丈夫そうだということで、今後は乳腺外科の定期診察のみとなった。
めでたく放射線科卒業!

……なのだけど、これを書いているいま(12月5日時点)、めちゃくちゃ皮膚がかゆくなって困っている。ステロイド剤とか薬局で買ったらいいのだろうか。

2021年12月4日

梅田のグランフロントへ行き、細野晴臣デビュー50周年記念の細野観光を見る。細野氏は昭和22年生まれの74歳。父ヒロシと同じ歳だが、あのタイタニック号に乗っていた祖父を持ち、東京の青山で育った細野氏と、三重県の田舎で育った父ヒロシとは何もかも異なるな……というか、比べるなという話だが。

はっぴいえんどやYMO、そしてソロ活動と長年にわたる活動が網羅されていたけれど、なにより興味深かったのは、いわゆる「回顧展」ではなく、まだまだ発展途上と言える現役感が強かったことだった。
もちろん、いまも現役なのだから当然なのかもしれないが、これからもまだまだ新しい音楽を生み出していく予感が満ちていた。

若い客が多かったというのも、その理由のひとつかもしれない。
くわえて、細野氏が70歳を過ぎてはじめて、アメリカでソロライブツアーを行い、見事成功させたというのが大きい。常に時代の先を行き、絶えず前進を続ける生き方……気持ちだけでも見習いたいものだ。

夜は、前の職場の友達と約二年ぶりに会い、福島のスウィートバジルでタイ料理を堪能。

画像1

写真の鶏のカシューナッツ炒めに、春雨サラダ、空芯菜炒め、パッタイ……しかも快気祝いということで、ご馳走になってしまった。

彼女も私と同様に富豪ではなく(たぶん)、家賃を払うため毎日せっせと働いている身なので、自分の分は払うからと言ったけれど、
「私に何かあったときに返してくれたらいいから」と。

そう、お金や保険も大事だけど、やはり持つべきものは友達……
………でもやっぱ、お金がなかったら困るけど!

(細野さんといえば、「恋は桃色」名曲だな~と検索したら、矢野顕子との共演動画があった)



↓↓↓サポートしていただけたら、治療費にあてたいと思います。(もちろん強制ではありません!)