息をするように、進化していく
今年、自主勉強会を始めるにあたって、一つだけ心に決めたことがある。
「やりたくないことはやらない。無理はしない。」
仕事で場づくりをしていたこともあるので、やろうと思えばそれなりに自分でできる。でも、それは日常の中で普通の当たり前の事として、息をするように勉強会を開催する、ということにはならない。
私が目指すのは、「息をするように、無理なくストレスなく、自分が進化し続ける」という状態をつくること。
得意なこと=過敏なこと
無理なくストレスなくできるということは、ある意味自分が「過敏」なことなんじゃないかと思う。
そうじゃないと許せない、そうじゃないものは受け入れにくい。他の人が気にならないことがどうしても気になる。気が付いたら取り組んでいる。どうにかする必要があるので必死に学ぶ。訴える。
そんな「過敏」なもの。別の言い方をすれば、「こだわり」でもある。
この過敏な「こだわり」は、やらずにいる方がストレスになる。だから、これを適度に扱えるような環境をつくることの方がよっぽど大切だったりする。
私が勉強会をやるにあたって、譲れないこだわりは、「最先端の視点」「行為を主体に取り戻す問いかけ」の2つ。
この2つは、私がどうしても「過敏」になってしまうものであり、気が付いたら自然にやっているから、結果わりと得意なこと。
だから、私はこの勉強会をやる上で、この2点以外の事は、とことん人に頼ることにした。
人をつなぐのが自然にできる人、サッとサポートする気遣いが自然にできる人、情報を発信するのが自然にできる人、場を考えるのが自然にできる人、そんな私の周りにいる、たくさんの「過敏」な人たちが、力を持ち寄って私を助けてくれた。
「場」と、場にいる「人」に対して過敏な友人
サポートしてくれた中で、一番大きな存在が、場づくりのサポートをお願いしているせいこさん。
せいこさんは、「場」とその場にいる「人」に対してとても過敏だ。
場の空気が発言しにくいときは、それをすぐに感知する。それでも発言が必要な時は最大限の勇気を発動して発言するし、発言できなかったときは、なぜ発言できなかったのかを常に考えている。
その場に発言しにくそうな人がいたら、なぜその人が発言しにくそうなのか、心を寄せていく。
私は、発言しにくい空気だろうと何だろうと、発言したくなったら発言する人間なので、このあたりの空気には鈍感だ。
だから、発言しやすい場の作り方に対して、私は自然に熱心にはなれない。
場の設定によって、誰かの権利が奪われているようなときも、せいこさんはすぐに察知する。自分の権利が奪われているときは退出したり、誰かの権利が奪われているときは、その人に心を寄せたりもする。そして、そのことについて、関係性を見ながら、意見として伝えていく。
私は、いわゆる「ノリ」に合わせてしまうことも多くて、誰かが傷付いていることをわかっていても、その意味まで想像して、心を寄せることは苦手だ。
だから、誰でも安心できる場の作り方に、やっぱり私は自然には熱心になれない。
「場づくり」はとても可能性を持っている。
でも、不用意な場づくりによって、不機嫌な感情を生んでしまい、不必要な争いを生んでしまっていることって、よくある。
むしろそんな「場」の方が、本当は多いのかもしれない。過敏ではない私にはわからなくても、せいこさんにはそう見えているのかもしれない。
でも、だから、みんなが安心してやり取りをできる「場」や「場のつくり方」の追求に、私が知る限り一番過敏で、真摯に向き合っている友人だからこそ、私はせいこさんにサポートをお願いしている。
感度をお借りする
せいこさんにサポートをしてもらった結果、みんなに安心して参加してもらえる場の設計もできたけど、それ以上に「場」に対する目線上げというか、私の場に対する感度を上げてもらったような印象だった。
せいこさんの過敏な感覚を、少しだけお借りしたみたいな。
こういった「感度」の貸し借りは、自分をまた少し違う世界に連れて行ってくれる。
借りているうちに自分に染みつくかもしれないし、染みつかない限りは常に新鮮な視点として、自分の世界を広げ続けてくれる。
多分、私の勉強会に参加してくれた方には、私が社会に向けている視点や感度を、お貸しできたんじゃないかと思う。
そして、参加してくれた方々も、それぞれに過敏な部分を持っていて、私もそれを少しお借りさせてもらっている。
そんな「場」を作り、私もその「場」を満喫したことで、私はまた1つ進化できた。
息をするように、無理なくストレスなく、上のステージにいけた感があった。
私は、日々いろんなことが発生し続いていてく日常の中で、できるだけストレスなく快適に暮らしていきたい。
だからといって、自分のこだわりを発信して、世界を広げていくことも、あきらめたくない。
日常の中で、快適に暮らしながら、でもしっかりと進化をしていきたい。
だからこそ、できないことはできる人に。
自分が鈍感なところは、過敏な人に。
そうやって、助け合って支え合って、豊かな日常を楽しんで、一歩ずつ前に進んでいきたいと思っています。
ひととび:せいこさんの場づくりサポートはこちら♪
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