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自閉症の長男、中学校に行く⑭

部活はまだ行けていないものの、中学校には順調に登校できている。
同じクラスの友達とも休日に2人で遊びに行く程、仲良くなった。

子供達は各々落ち着いて学校に行けている様子なので、働いてみることにした。

経済的に余裕はないので、どっちにしろ働かなくてはいけない。

子供達にも協力してもらい、フルタイムで働くことにした。

しかし、働いたことで、長男に不安にさせてしまうことになってしまった。

働き始めて4日目。
この日は午前中だけで仕事が終わり、子供達の帰りを待っていた。
帰ってきた長男はいつもと変わらない様子でおやつを食べ、勉強をし始めた。
しかし、少しすると、すすり泣く音が…

泣いている!

「どうした?何かあった?」
いつもながら答えはない。
泣いているだけ。

こういう時は、落ち着くまで待つしかない。

私は何となくわかっていた。
変わったことといえば私が働き始めたことだ。

下の2人は学校帰りは祖父母の家に行く為、何の問題もない。

長男は、もう祖父母の家に行くのは嫌なので、学校帰りは1人でお留守番状態になるのだ。

それが嫌なのだと、寂しいのだと察知していた。

そして、やはり的中していたのだ。

周りの環境に左右されやすい自閉症。私はもっと物事を考えるべきだったろうか?




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