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現実問題(働かない弟)③

さて、引き続き、弟のことを情けなく、さらけ出してみようとおもう。

3人兄弟の中で唯一、大学を卒業している弟だが、大学に行かせたことが裏目となって表れた出来事がある。
普通、大学に入学して、希望を持ち、将来を見据えたりするものだろうが、弟は違った。

大学の為に実家を離れたことで、自分勝手に好き放題できることに解放感を覚えたのか、好きな物を好きなだけ食べた結果、ガリガリだった体は、嘘のようにあっという間に中年太りのおじさんのような、お腹が突き出した体型になっていった。
野菜嫌いの弟だ。唐揚げやコロッケなどの揚げ物、ポテトチップスやチョコレートなどのお菓子を好きなだけ食べれば、そうもなるはずだ。と、これだけならまだ可愛かった。

親を苦しませることとなる出来事が起きる。

ある日、父親の携帯がなり出てみると、弟の下宿先の大家さんからだった。
「あのー、貴之君から3ヶ月間、家賃をもらってないんですけど。」
という、衝撃的な内容だった。
電話がかかってきたのは、大学1年生の夏休みに入った直後のタイミングだった。

奨学金で真面目に大学に通い、真面目にバイトもしているだろうと思ってた親は、どれだけショックだったことか。

元々、我が家は貧乏だ。長女の私が定時制高校に通いバイトをしながら、全額を家計に入れてたくらいだ。

貧乏なのだ。


大学に行かせるお金は、これっぽっちもないのは弟も知っているはずだ。

それを、どうしても大学に行きたいんだ!と言い張った弟だ。それなりの覚悟があって、入学したはずではないのか。

両親は大家さんからの電話を受け、山形から青森の弟の元へと出掛けることとなった。

そして、さらに衝撃的な光景を目にすることになる。



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