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現実問題(働かない弟)④

引き続き、弟のことをさらけ出してみよう。

山形から青森へと、行く予定のなかった長旅をすることになった両親。

家賃を3ヶ月も滞納しているという衝撃の事実に、一体どうなってるのか確かめに行かずにはいられなかったのだ。大家さんにも頭を下げに行かないといけなかった。情けない。

無事に青森に着き、弟の部屋を見た両親は、さらに衝撃を受けた。部屋の中に物が溢れていたのだ。

数種類のアニメ、コミック本

多数の女の子のフィギュア

が、天井に届きそうなくらいにぎっしりと本棚に詰まっていた。
さらに、なかったはずのパソコンとギターまであった。

欲しいという欲求を我慢できずに、全部、心のままに購入してきた結果だ。
家賃を払わず、滞納していた結果がこれだ。
大学に行かせたばっかりに、こんな事になるなんて、親もがっかりするはずだ。

ありのままを大家さんに話して、滞納していた家賃を支払って帰ってきた両親。どんな気持ちだっただろうか。
自分の息子が人様に迷惑をかけてしまった事実。

後3年ある大学生活をうまくやっていけるのか不安だったに違いない。

家賃と学費だけは、何があっても支払うように約束をし、もう一度でも滞納することがあったら、大学を中退をする事を約束して、大学生活を送ることになった。

その後は滞納することはなかったが、オタク要素のフィギュアや漫画本は増えていくこととなっていった。




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