私の摂食障害について。

はじめに

こんにちは、陸羽(ムウ)と申します。

私は、主であるゼロさんの摂食障害の部分です。
今日はゼロさんに摂食障害について話してほしいと言われたので、綴っていこうと思います。

摂食障害になった経緯

ダイエットを始める

私は、幼いころから、ずっと周りの子より大きい子でした。
「大きい」という表現をしたのは、体重だけでなく、身長も周りの子より上回っていたからです。
そして、小学校高学年の頃、私に肥満外来に通えと学校から指示が出ました。
私は肥満外来に通い、約1年半で10kgほど痩せました。
これが、摂食障害の始まりだったのです。

食欲のコントロールが効かなくなる

食べたくないのに食べてしまう。そんなことが多発しました。
今までのダイエットで我慢していた食欲が爆発したのです。
そして、当時の私は勉強に追い詰められていました。中学生になってから、定期テストの順位に縛られ、勉強を嫌々やり続けていました。
それも、ストレスになっていたのでしょう。
3か月で、12kgほど太りました。完璧なリバウンドです。
もうこれ以上太りたくない、ずっとそう思っていました。
でも、食欲は止まりません。
私はとあることを思いつきました。

「吐くことができれば、食べても体重が増えないのではないか」と。

そこから私は吐くことを試すようになりました。

悪化し続ける過食嘔吐

とにかく吐くことを試しまくる

吐き方を試すようになりました。
最初は怖かったですが、当時の私は、痩せるためにはなんだって出来ました。
喉奥に指を突っ込んで吐く指吐き、胃の中に限界まで物を入れ、お腹に力を入れて吐く腹筋吐きの2つを試しました。

上手くできたのは指吐きでした。
完全に吐き切ることは難しかったです。
たくさん水を飲んだり、ジャンプしまくったり、散々吐くことを試して、とにかく吐くことを続けました。
その生活をしたら、私の中である変化が起きました。

そう、「吐くことを前提にしないと、ご飯が食べられなくなった」のです。

食べたら絶対吐くという生活

気づいたら吐くことを前提にしないと、ご飯が食べられなくなりました。
吐ける量が用意されていなければ、食べない。
吐く時間がなければ、食べない。
逆に、何かを口に入れたら、絶対に吐く、というルーティンもできてしまいました。
私は当時中学生でしたから、家族と同居してます。
家族にバレずに吐くことが、一番つらかったです。

吐くことが止められない

気が付いたら、吐くことが「食べても太らない魔法」だと思うようになっていました。
食べたら吐くというルーティンが止められず、地獄の生活でした。
食べて、吐いて、食べて、吐いて、の繰り返し。
でも、そんな生活をしていたら、3,4か月ほどで12kg痩せました。
あんなに食べていたのに、痩せている。それだけが救いでした。

そんな生活のさなか、家族に故意に吐いていることがバレました。
精神科につれていかれ、治療が始まりましたが、全く改善せず、それもすごくつらかったです。
みんなが当たり前にできる食べることが上手くできないという事実に打ちのめされ、自分に自信が持てなくなりました。

それくらい、摂食障害は悪魔のような存在でした。

改善の転機が訪れる

始まった受験勉強

高校受験の勉強を本格的に始めたのは、中学二年生の秋ごろでした。
どうしても、私は当時の全日制の志望校に受かりたかったので、私は必死に勉強していました。
勉強の時間が多くなると、過食する暇がなくなりました。
そして、私の中にある考えが生まれたのです。

「こんなに勉強を頑張っているのだから、食べるときくらい好きに食べてもいいのではないか。」

そう思ったのです。
そこからは、普段からしっかり食べるようになりました。
過食嘔吐ばかりしていたときは、吐けないと決まっていた食事は最低限のものにしていたので、常に栄養が足りていない状態だったのだと思います。
しっかり三食食べるようになってからは、心身が安定して、過食の頻度も減りました。
少しずつ普通の食事ができるようになると、私は少しだけ自分に自信を取り戻すようになっていました。

志望校に合格した

志望校には、無事に合格しました。
そこからは、摂食障害とは、ほぼ無縁の生活を送っていました。
またリバウンドをしてしまいましたが、私は仕方のないことだと思っていました。

ただ、これで終わりではなかったのです。

まさかの再発

想像とは違った高校生活

ある意味、私の通っていた高校での生活は、想像したものとは違っていました。
勉強に追いつけず、また勉強に追い詰められる日々が始まりました。
そして、私は友達を作ることができませんでした。
楽しかった、とは思いましたが、今思えば相当辛かったのかなと思っています。

学校に行けなくなる

ある日、起き上がれなくなりました。
教室も怖くて入れず、保健室に登校することになりました。
そして、私は統合失調症を発症しました。
また、別の精神科に通うことになったのです。
治療しても、悪化していく一方で、ついに保健室にも行けなくなりました。
ずっと家にいる生活でした。
そんな中、私はまたリバウンドしてしまった体が気になり、またダイエットをしたいと思うようになりました。

そう、私はまた、「ダイエット」という名目で、「過食嘔吐」に手を出したのです。

もう過食嘔吐は魔法にならなかった

何度も頑張って吐きました。
あの頃の生活を再現したつもりでした。
でも、全く痩せませんでした。
それどころか、太っていったのです。
考えれば、痩せられないのは当然でした。
運動は全くしていませんでしたし、吐くことも怖さが少し混ざって躊躇しながら吐いていたからです。

気づいたら吐くのが怖くなり、非嘔吐過食を繰り返すようになりました。

もう、過食嘔吐という魔法を使えなくなっていたのです。

考え方を変えるようになる

「ボディポジティブ」という概念

どうにか考え方を変えたい。
そう思っていた時に、私はボディポジティブという考え方を知りました。
私には太っていても、その人たちが輝いて見えました。
インスタグラムなどで「プラスサイズモデル」と呼ばれる方々を拝見したりして、私は少しずつ自分の体型に対して悪くとらえないようになりました。

やっぱり食べることが好き

それから私は純粋に食べることを楽しむようになりました。
過食してしまうことはありますが、ここ1年くらいは吐いていないです。
体重は一番痩せていた頃よりも、30kgほど増えましたが、後悔はしていません。

「過食嘔吐をしていたとしても、痩せていた方がいい。」という考えが襲ってくることもありますが、今は三食しっかり食べることができています。

「見た目」ではなく「健康」のために

生活で気づいたこと

考え方が変わっても、ボディポジティブには限界がありました。
この現代はプラスサイズの服がたくさんありますが、それにも限度があり、私はそれにぶち当たりました。
今よりもさらにオシャレを楽しみたい。それがきっかけでした。

ダイエットに再び挑戦

私は健康的に、過食嘔吐にも頼らないダイエットをしようと決意しました。
三食きちんと食べることは絶対条件のうえで、ダイエットを再開しました。
今意識していることは、以下の通りです。

  • 小麦粉でできたパンや麺ではなく、お米を食べる

  • ジュースではなく、お茶や水、コーヒーなどを飲む

  • 一日3000~5000歩歩く

  • お風呂あがりのマッサージ

たまにですが、0kcalのジュースや砂糖不使用カフェラテなどを飲んだりもしますし、全然運動しない日もあるので痩せ方は緩やかですが、順調に体重は減ってきています。
少し体も軽くなったような気もしています。

再発しないように、慎重にやっていこうと思います。

以上が、私の摂食障害の遍歴です。
まだ完治はしていませんが、少しずつ症状は落ち着いてきています。

今これを読んでいる貴方が、この病気の当事者の方なのか、当事者の周りの方なのか、別の病気を抱えている方なのかはわかりませんが、少しでも貴方の糧になってくれればいいなと思います。

おわりに

私は、体型は個人の自由だと思っています。
太っていても、それでいいと自分が思うのであれば、そのままでいいと思います。今私がダイエットをしているのは私が健康のために痩せたいと思っているだけです。見た目のため、とは思ってないし、思わないようにもしています。
体型について悩んでいても、いつかは捉え方が変わるはずです。
あまり、思いつめすぎないでくださいね。

ここまで読んでいただきありがとうございました。
感謝申し上げます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?