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【書評】シンプルで合理的な人生設計/橘玲

論理的に幸せな人生とは何かについて論じている本。金融資本(お金)、人的資本(能力)、社会資本(家族、友人)の数が多いほど幸せだと筆者は定義している。

◆読了日

2023年5月

◆読んだキッカケ

書店で見かけてタイトルに惹かれて。

◆覚えておきたい内容

・もっとも効果的に幸せになる方法はお金持ちになること。独身なら年収800万円、世帯なら年収1500万円の閾値に至るまでは効果が高い。

・(完璧な答えを探したり、あらゆるリスクを回避したりする戦略より)適度なリスクを取り、トライアンドエラーで一歩ずつ成功へと近づいていく戦略が幸福な人生を実現できる可能性が高いのではないか。複雑系の世界では最適な選択は存在しない。

・金融資本(お金)、人的資本(能力)、社会資本(家族、友人)の数が多いほど幸せである。

・人生の6つの資源(ランドルフ・ネシー)
収入(金融資本)、能力・職業(人的資本)、社交・愛情・子ども(社会資本)

・幸福とは、自分の人生を「よい物語」として(自分や他人に)語れること。不幸とは、人生という「物語」が破綻してしまったこと。終わりよければすべてよし。

・自尊心を持てるのは大きな人的資本(高い専門性)があるからで、それによって対立する相手の意見を尊重する余裕が生まれる。年功序列型の昔ながらの企業には専門性はなくても役職は高いという人が多いが、余裕がなくなるので危険。

・FIREの「経済的自立」は自由のために重要だとしても、「アーリーリタイア」すれば人的資本を毀損し、かえって自由を失ってしまう。人生100年時代には好きな仕事をずっと続けることが最適戦略になる。

◆おすすめ度

3/5



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