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【読書感想】いるいないみらい/窪美澄
子供を持つかどうか決めきれない私は、この本を手に取った。
結婚して夫は子供を希望しているが決断できない妻、不妊治療でギクシャクする夫婦、子供嫌いな独身女性…。
会社での産休ラッシュに対する周りの反応の描写などがとてもリアルで、まだ私の経験していないライフイベントをよりはっきりとイメージすることができた。
この本には答えは載っていない。子供がいることだけが幸せなわけじゃない。
本人たちが幸せに生きることが答えになる。そんな希望が見える作品だった。
◆読了日
2022年5月7日
◆読んだキッカケ
子供を持つか持たないか最近考える場面が多く、それをテーマにした小説を読んでみたいと思い検索して見つけた。
◆覚えておきたいこと
原因があって(つまりセックスして)結果があって(つまり妊娠して)、その現実をさらしながら人前に出てくることが恥ずかしくはないのだろうか。私の頭の中ではいろんな思いがくるくると浮かんでは消えるけれど、会社に人に向かってそれを言葉にしたことはない。そんなことはまるで考えたこともない、という大人のふりで、口角を上げ、田辺さんが無事に産休まで続けたことを祝っている。
◆おすすめポイント
結婚して夫は子供を希望しているが決断できない妻、不妊治療でギクシャクする夫婦、子供嫌いな独身女性…。さまざまな人生の形が描かれる短編小説です。
結婚するかどうか、子供を持つかどうか、いろんな選択肢のあるこの時代。悩んで決めきれないがそれでもタイムリミットが迫ってくることに漠然と不安があるという方に、読んでみてほしいです。
◆おすすめ度
3/5
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