甲斐性
「甲斐性がない」とは自分のこと、の自負がある。ロクでもない自負なのでどうにかこうにか他人からそう指摘されないようにこの数十年は生きてきたつもりだ。
物心ついた頃から幾度となく自分の生い立ちについて母が説明してくれる中で父の仕事についても繰り返し説明され、苦労してきた母の心中を察しつつもそんなことをあんまり僕に話さないでくれるかなぁ。。。と内心困り果てていた。
そうなのだ。大学卒で一流企業に就職出来たのに三年と持たず収入の不安定なダンスの世界に身を投じ案の定両親には多大な心配をかけた身であるからして、職を転々としながらも結局は母と僕を支えてくれた父の立派さに比べたら僕なんかは比べようも無いほど甲斐性なしだったのだから。
今日、とあるサークルでの委託レッスンの際に主催者から8年目なんですよと言われた。コロナも挟んで8年。僕にしてはよく続いたものだなぁと感心している。
いや、そうではない。続けられたのは慕ってくださる皆さんのお陰。
気に入らないことがあるとプイと辞めてしまう甲斐性なしの僕も周囲の方々に助けられて惑わずに生きていけるようになった。年末にまたしても感謝の機会を得て、来年のビジョンがクリアになった。
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