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やりがいあるAIベンチャーからプライバシーテックベンチャーへ参画するまでの話


サトウレイジ

2022年1月26日 09:16

こんにちは、佐藤礼司(サトウレイジ)です。

この度、Acompanyにジョインし、そしてCOOに就任することになりました。

Acompanyにジョインする前は、AIベンチャーのエクサウィザーズで事業開発をしていました。エクサウィザーズ自身は2021年12月に上場したのですが、いろんな人に退職を告げた時に、多くの人から「このタイミングでなぜ?」と聞かれました。エクサウィザーズで多くのプロジェクトも進めていましたし、上場してここからさらに会社と共に自身も成長していく、という選択もあったと思います。

それでも退職を決意したのも、全ては、Acompanyに出会ってしまったから、ということになるのですが・・・

Acompanyとの出会い。「秘密計算」とは?

エクサウィザーズで事業開発をやっている頃に、ある日、名古屋のベンチャーCEOが何人か集まる食事会で偶然AcompanyのCEOである高橋さんと会いました。ちょうど対面に座っていたこともありお互いに自己紹介したのですが、そこで「秘密計算という技術でプロダクトを作っています」と聞き、「秘密計算」という言葉にそこで初めて出会いました。

正直、その場で高橋さんから聞いた話からはほとんど理解できず、「データのプライバシー保護に関わる技術」ぐらいにしか捉えることができなかったのですが、その後に秘密計算について色々自分で調べていく中で、「これは結構面白い技術なのでは?これから必要とされそう・・・」と興味が高まっていったのを覚えています。

(今、秘密計算に興味を持った方はこちらをどうぞ!)

ちなみに、高橋さんの第一印象は「まっすぐな人」という感じを受けました。秘密計算という技術を真剣に語る内容も、僕をこの後誘ってもらった時の姿勢もそうでした。今思えば、Acompanyへ関わろうと思った根底は、そういう高橋さんのスタンスも大きかったのかもしれません。

副業でのAcompany参画

ありがたいことに高橋さんから参画を誘ってもらったのですが、エクサウィザーズでの仕事も充実しており、転職の意思は全くありませんでした。

ただ、エクサウィザーズはAIを使ったデータ活用をビジネスにしており、自分もいろんな企業や自治体の方と話す中で、「このデータはプライバシーの問題で外に出せない」という制約に当たることが増えてきていたのです。

個人情報保護法やプライバシー規制と、その関連技術の理解を深められるなら自分にとっても良いしエクサウィザーズにも還元できると思い、副業で事業開発をお手伝いするところからAcompanyとの関わりをスタートさせました。

Acompanyに参加してわかったこと

あくまで副業としての関わりなので、限られた形ではありましたが、それでも自分にとって多くの発見がありました。

プライバシーテック市場の未成熟さと可能性
「秘密計算」や「プライバシーテック」という言葉も、まだ市場には十分に浸透していない状態であり、興味を持っていただける企業も限られています。

しかし、確実にプライバシーに関する課題は存在し、ニーズを感じることができました。その過程で「この技術は適用できる領域がすごい広いし、間違いなく今後ニーズが高くなる・・・!」という思いは、徐々に確信に変わっていきました。

強い組織・強いカルチャー
しかもAcompanyの持つ秘密計算エンジンは、暗号理論・データサイエンス・ソフトウェア開発の高度な組み合わせが必要とされることから、技術にめちゃ強いエンジニアが既に活躍しており、心強いメンバーが集まってきていることも、実感を持って理解できました。

Acompanyのカルチャーにも、少し触れることができました。「Be Cool, Be Hacker」というバリューが定められているのですが、これが組織の価値観や行動をよく表現されていて、自分の考え方と合いそうだな、と思えたのです。実際、Acompanyで出会う人たちはみんなCoolでHackerな雰囲気あるんですよね。

(Acompanyのカルチャーについては、こちらに詳しく書いてあります。)

こうして副業での参画を通して、「この領域、このポジション、この組織なら、グローバルでも勝てるのでは・・・?」と徐々に考えたりしていました。

エクサウィザーズの卒業を決意

Acompanyを副業でお手伝いしつつも、エクサウィザーズの仕事はとても刺激的で、自分にとって非常に良い経験を得ていました。実際には、顧客が持つ課題をヒアリングし、「それならAIでこう使えば解決できますよ」という提案を行って、AI開発プロジェクトをエンジニアチームと進めていく、というのが僕の仕事でした。

本当に様々な業界の方々と話しますし、AIという新しい技術で何が起こせるか?のアイデアを山ほど考えます。開発したAIシステムが顧客の業務を大きく変革したり、前例のない事例となるものを作り出せたことは、まさに「新しい技術の社会実装」であり、何にも代え難い経験でした。

「AIを用いた社会課題解決を通じて幸せな社会を実現する」というとても大きなミッションを掲げて、それに共感した素晴らしいメンバーがたくさんいます。何かやろうと考えた時に、「それは社会的に必要だよね」という思いで一緒に考えたり取り組んでくれる、多様なバックグラウンドを持つ優秀な仲間がいるのです。こんなに心強い環境はありません。

一方でエクサウィザーズもどんどん成長しており、自分の役割も変わっていく時期かな、というのを感じていました。エクサウィザーズはとても幅広いフィールドを持っているので、エクサウィザーズの中で自分はどういう役割を作れば、会社にとっても自分にとっても良いのだろうか、と考えて始めていたのです。

そんなときに、AcompanyのCEOである高橋さんから正式なジョインの打診をいただきました。エクサウィザーズがとても良い環境であることは自分が一番よくわかっていたつもりなのですが、心は揺れていました。

なぜなら、副業で関わる中で、「Acompanyがプライバシーテックの中でいかに素晴らしいポジションにいるか」に気づいてしまっていたからです。そして、これからプライバシーテックが社会に必要とされていく中で、自分が事業開発として貢献できる、というのも実感していました。

「飛び込むなら早い方が良い」

Acompanyはまだまだ小さい会社です。だからこそ、早い段階で飛び込む事で、Acompanyと一緒に自分もまた成長できるんじゃないか?と思った時には、Acompanyへの参画を決めていました。

Acompanyで何をするのか?

Acompanyがもつ秘密計算エンジン「QuickMPC」を起点にした事業開発全般をやります。

「QuickMPC」とは秘密計算を簡単に使えるようにするエンジンであり、Acompanyが独自開発しています。ちなみに、MPC秘密計算エンジンを独自開発している企業はグローバルでも数えるほどしかいません。

プライバシーテックや秘密計算は、まだまだ知られていません。

どういう技術なのか?どういう使い方ができるのか?それによってどういう効果があるのか?

そういう顧客からの疑問に対して、一つ一つ回答し、実証などの形で示していく必要があります。逆に、顧客のニーズを拾い上げ、真のペインを理解し、プロダクト開発やプライバシー規制に関するロビー活動、マーケティング活動にフィードバックしていくことも重要です。

秘密計算という社会に有用な技術、QuickMPCという素晴らしいプロダクトを社会に広げて、「プライバシー保護とデータ活用の両立」を実現していくのが僕のCOOとしての仕事です。それを、名古屋から、グローバルで戦える企業になるため、新しい仲間と一緒に真剣にチャレンジしていきます。

やるべきことは山ほどあります。一緒にこの素晴らしいチャレンジをしてくれる仲間も募集しています。ベンチャーの事業開発に興味ある方は、ぜひ一度お話ししましょう!

エンジニアをはじめ、様々なポジションも募集しています!


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