今年2022年に読んでよかった本
今年も残りわずかですね。みんな振り返りたくなる季節でもありますし、先日は自分の仕事の振り返りもしてみました。
この記事では、自分が一年で読んだ本の中で、「自分の仕事や生活に影響与えてるな」と思える本をピックアップしてみました。
年末年始の読書に、よろしければどうぞ。
イノベーションスタック
自分の中では一番印象に残っている一冊。事業戦略を考えるときにも、よく思い出していました。こういう概念的な示唆をくれるのが好みなのかも。
一言でいってしまうとチープになってしまうかもしれませんが、小さなイノベーションを積み重ねていくと、自社の強みがとても強固になる、というのが主旨です。
著者がSquareの創業者なのですが、Amazonの参入に負けなかったところから、なぜ勝てたのかを考えたんだそうです。
スタートアップが大資本をはじめとする競合に対して優位性を作るにはどうすべきか、のヒントがあると思いました。やはり競争優位はひとつで作られるものではなく、複雑に、かつ一貫した戦略で積み上げていくものだと再認識させられました。
個人的には、「ストーリーとしての競争戦略」と似ている感じがします。
ザ・ダークパターン
何か事象に名前をつけて、概念を捉えるというのは人間のひとつの能力だと思いますが、今年は「ダークパターン」という概念を僕は獲得しました。
ユーザーの行動を、ユーザーにとっては望ましくないが事業者にとって良い方向に振り向けるのがダークパターンです。
これが注目されてきているのは、行き過ぎたグロースハックから、ユーザセントリックへの回帰なのかもな、という気もしています。これからのウェブ動向を考える上でも参考になります。
60分でわかる! 改正個人情報保護法 超入門
これは完全に仕事で理解したくて読みました。とてもわかりやすい。法律専門でない人は、まずここから入りましょう。
むしろ、これを抑えれば大概のことは大丈夫だと思います。
大地の五億年
仕事に関連しないものだと、こちらが最も面白かったです。
「サピエンス全史」や「銃・病原菌・鉄」などを読むと、メタ認知がすごい刺激されて、新しいものの見方を獲得できた気がしますが、この本も自分にとっては似たような感覚です。
土を5億年のスパンで捉え、植物や動物との関係性も語られることで、全然知らない世界が広がってました。
ということで、この一年も残り少なくなってきました。もうちょっと頑張りましょう。