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ザクマインレイヤー:40年前のキットが息を吹き返す瞬間。

本当にオリジンMSDシリーズをベースにMSVの系譜再現を目指ざせるのか?
このお題目の実現性を確かめるにはどうしても確かめなければならないことがあります。

フルスクラッチなどのプロフェッショナルな技術を持っていない自分にとっては、ミキシングによる改造加工技量をどこまで持っているか?これを自己認識して、かつ作品を作りながら徐々に技術レベルアップして行く必要があります。

ちなみにミキシングとは言葉通り、複数のキットからパーツを持ってきて商品化されていないモデルを再現することを指します。

ミキシングの練習台としては、まず選んだのはバックパックの交換です。これならばほとんど加工技術も不要かと思い、ザクマインレイヤーの再現をお題目にチョイスしました。

■旧キットのボックスアートはいつだって絶品!

マインレイヤー6

ザクⅡに機雷散布ポッドを背負わせたモデルがザクマインレイヤーです。これは40年前に発売されたキットのボックスアートですが、今でも5~10年くらいのスパンで再販される現役キットでもあります。しかしいつみても旧キットのボックスアートは絶品ですね。

このキット、なんとノーマルザク用のランドセルもちゃんとパーツ化されていたのです。購入当時はこのサプライズパーツに狂喜乱舞したものです。なにせ当時の量産型ザクやシャア専用ザクのキットは相当初期に設計されたものなので、足首も動かず頭部デザインも今一つな残念なキットでした。ですからこのキットはマインレイヤーのキットとしてではなく、今でいうところのザクのVer.2キット、REVIVE版キットという存在であったのです。当時私も機雷ポッドパーツは使わずに、このキットを塗り替えてシャアザクを作ったことを今でもよく覚えています。当時は1/144のベストプロポーションザクとしてこのキットの存在価値は高く評価されていたのです。

今回はこの旧キットの機雷ポッドパーツをオリジンMSDのザクⅡに取り付けてマイレイヤーを製作してみました。

なお、ザクマインレイヤーはRG(リアルグレード)で最新キットとしてリニューアルされています。より精巧なパーツを入手したい場合はこちらからパーツ取りをした方が完成度が高いです。しかしプレミアムバンダイキットなので中古市場で非常に高価となっていて気軽に手を出せるものではありません。

■カラーリングに迷う、、

さて、マインレイヤーのカラーリングチョイスは今回非常に迷いました。マインレイヤーには全身オリーブ色をしているイメージがあります。実際にRGもそうですし完成品のロボット魂でも同様です。しかし先のボックスアートを見るとザク本体は緑色で描かれています。???

その理由はこれです。

マインレイヤー9

MSVの設定画とMAX渡辺氏のHow to build GUNDAMU2がオリーブにて塗られているのです。

散々迷いましたが、グリーンのザクⅡをいち早く手にしたい思いもあり、今回オリーブ色は不採用としました。あくまで通常運用のザクⅡに作戦行動によって機雷ポッドを背負わせているイメージで製作することにしました。

もちろん軸となるキットはオリジンMSDを採用しています。

■完成写真


マインレイヤー2

前作となる高機動型ザクの製作にて、オリジン版ザクの素晴らしさはわかってはいたものの、改めてこれまでの1/144ザクの中でもずば抜けたカッコ良さであることを再認識させられます。ザクとしては基本的に無改造で、モノアイのみディテールアップしているにすぎません。


マインレイヤー4

しかし本当に驚くべきは機雷ポッドのデキの良さです。角バーニアの中がいかにも寂しいのでアフターパーツを入れ込み、また中央部の2穴スラスター部にもアフターパーツを貼り込みましたが、それ以外は無改造なのです。すなわち40年前に発売されたキットのままです。


マインレイヤー5

機雷ポッド自体の配色はRGマインレイヤーを参考にさせてもらいましたが、丁寧に基本工作をすれば、現在の最新キットと組み合わせても何ら見劣りすることなく緻密感を保持してくれます。


マインレイヤー3

オリジンキットをベースに旧キットパーツ、HGUCパーツをミキシングする手法を確立出来たら、これはますます今後視野に入れられる対象モビルスーツの幅が広がりそうですし、自分好みのコレクション展開をすることが出来そうなことが分かりました。

■カラーレシピ

今回もファレホによるエアブラシ塗装で仕上げています。塗装前にサーフェスプライマーのグレイを塗布。以下の基本塗装を実施しています。今後も何機も作る可能性が高い量産型ザクですので混色せずに市販色からのチョイスにこだわりました。

薄緑部:モデルエアー、ダックエッググリーン
濃緑部:メカカラー、ダークグリーン
胸部:モデルエアー、シーグレイ
フレーム、ソール、パイプ:モデルエアー、グレイ
腕関節:メカカラー、オールドゴールド
バーニア:メカカラー、ガンメタル
ポッド白部:メカカラー、オフホワイト
ポッド茶部:メカカラー、チッピングブラウン
ポッド赤部:メカカラー、レッド
墨入れ:グリーンウォッシュ+ブルーウォッシュ

墨入れ前にグロスバーニッシュでクリアーコート。墨入れ&デカール貼付後にマットバーニッシュでオーバーコートして仕上げています。

動力パイプはグリーンにするかグレーにするか最後まで迷いましたが、頭部のパイプが機雷ポッドと繋がっいるので、ここがグリーンはイケてないきがしたので、今回はグレーを選択しました。

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