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傷ついてもいいって自分に許可を出そう

誰だって傷つきたくない。それはその通りだと思います。なので、些細なことでは傷つかないような強い心を持ちたいと思うのは自然なことです。だけど、人はそんなに強くないというのが僕の思いです。

小さなことを気にしてしまう、いつまでもくよくよと思い悩んでしまう、そんな自分を変えたいと、僕はずっと思っていました。強くなればもっと人の目を気にせずに、やりたいことを自由にやれると思ったんです。

でも、もしかしたらそうではないのかもしれません。傷つかないように強くなろうとすると、結局は傷つくことを避けるようになってしまいます。傷つかないようにするには、人と距離を置くことがいちばんなんです。

人と深い関係にならなければ、それほど傷つかなくて済みます。同じ断られるにしても、友だちを飲みに誘って断られるのと、好きな人をランチに誘って断られるのとでは、受けるダメージは全然違いますよね。

近所のおじさんに挨拶を無視されても、「聞こえなかったかな?」くらいで何とも思いませんが、好きな人に無視されたら、「嫌われたかも!」って傷つきます。

心理的な距離が近い人の言葉ほど、どうしても受ける影響は大きくなります。なので、傷つかないようにしようとすると、人と深く関わらなくなってしまいます。でも、それじゃあさみしいですよね。

大切なのは、傷つかない心よりも傷ついても立ち直れる心です。まずは傷ついてもいいって、自分に許可を出してあげてください。これが思いの外、重要です。傷つきたくないと思うその奥には、傷ついてしまう自分が許せないという思いがあるかもしれません。

僕は、傷つけられるのも嫌だったけど、些細なことでかんたんに傷ついてしまう自分も許せなかったんです。自分で自分を責めていたんです。本当なら、傷ついた自分に自分で優しくしてあげたほうがいいはずなのに、それができなかったんです。

きっと、傷ついてはいけないって思っていたからです。自分の中で、傷ついてはいけないというルールがあって、そのルールを守れず傷ついた自分を恥じていたんだと思います。強くなりたいというのは、弱い自分はダメだというのと隣り合わせです。

傷つくのは気分の良いものではありませんが、生きている以上、避けられるものではないんです。傷つかないように心を強くしようとするよりも、どうか傷ついた自分を許したり、優しくしたりするほうにエネルギーを注いであげてください。



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