葉月怜

ご訪問ありがとうございます。 心の奥の奥。真理。 詩やエッセイ、短編小説を空いた時間に…

葉月怜

ご訪問ありがとうございます。 心の奥の奥。真理。 詩やエッセイ、短編小説を空いた時間にポツポツと書いていたものです。 文章短め。 アイコン画:黎さん(フリーアイコン)

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他者

人は信用しちゃ、いけません 大丈夫そうだと油断して 気を許していると 「ズドン」 とやられます でもひとは忘れるから またおろかにも油断して 「ズドン」 油断しちゃいけません 信用しちゃ、いけません 悪意のある裏切りなんかは、平気です 悪意の無いのが わるいのです 突然懐に飛び込んで 散弾が弾けるように壊して 痕が残るような傷を つけるのですから #詩 #現代詩 #言葉 #人生 #人間関係 #純文学 #本好き

    • 桜の下に

      桜よ 満開の桜よ 散ってくれ 雨のように、 雪のように、 しとしとと またしんしんと……   刻の止まった中に   花びらだけが生きている様に見える しとしとと、またしんしんと…… その際限のない花びらで 人々に惜しまれる花びらで 醜く朽ちた我が身を 全てに忘れられた我が身を 深く覆い尽くすまで どうか、散ってくれよ #詩 #現代詩 #純文学 #ポエム #春 #桜 #切ない

      • 叫び

        湧き出る泉が 紡ぐ言の葉 血を吐き叫べば 人は嘲る 涸れた泉が 捨てる言の葉 血を吐き叫べば 人は憐れむ 所詮、どなたが血を吐こうとも つまりは全て他人事 湧き出る泉が 紡ぐ言の葉 それでも叫ぶ 命を叫ぶ #詩 #現代詩 #言葉 #人生 #命 #純文学

        • 鼓動

          トク トク トク トク 命が削られていく 音がする 枕に押し付けた耳に いつもより早く打つそれが 響く トク トク トク トク 刻一刻と 命が減っていく 音がする ああ、減っていく! #詩 #現代詩 #純文学 #言葉 #人生 #命 #文章

        マガジン

        • 詩集
          23本
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          10本
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        記事

          嘘つき

              一  子供の頃の私は、嘘つきな子でした。どうでもいいような嘘を幾つもついて、そしてそれがばれないもので、得意になっておりました。嘘をつくのが、一種の遊びのようになっていたのです。  加えて、愚かしいことに、自分がどれだけ嘘をついたかとか、如何に工夫を凝らして嘘をつくかとか、そしてそれを親がやすやすと信じるのだということを、さも自慢気に友人に話して聞かせておりました。友人は、表面面白そうに笑ってみせていましたが、心の中では、きっと馬鹿にしていたに違いありません。本当に

          君の姿を求めて

          君の姿を求めて その名を叫んでも 声は空に消えるだけ 君の姿を求めて 記憶を開いても 悲しみの中に枯れるだけ   必ずゆくから   必ずゆくから 君は儚くなって 遠い空に散っただけ #詩 #純文学 #言葉 #人生 #死 #切ない

          君の姿を求めて

          うたかた

          君は、どうして約束したの 守る気も無かったくせに 君は、どうして優しくしたの 心にも無かったくせに 君は、どうしてそばにいたの いなくなるつもりなら  あの手の温もりも  あの息づかいも  今は恨めしく、恨めしく…… 僕は、どうして泣くの 君の無い世界で #詩 #現代詩 #自由詩 #純文学 #約束 #言葉 #人生 #愛 #切ない

          うたかた

          道化

          君が道化を演じるのは 思いやりの証 優しいね そうだよね もう、疲れたね #詩 #現代詩 #自由詩 #言葉 #人生 #悲しい #切ない

          アリス

          鍵穴から覗くアリス 此方のお庭に来たいのだね 来ないほうがいいのに 鍵穴から覗く瞳 透き通るような目を持つのだね 翳ってほしくないな 鍵穴から覗くアリス お庭は素敵に映るだろうね 何も知らずお戻り 鍵穴から覗くアリス 愛しいお嬢さん #詩 #自由詩 #現代詩 #純文学 #言葉 #人生 #アリス #世界観

          未来

          鮮やかな影を拾った 手の中で影は踊る 光る首輪を自らつけて この身を未来へと捧ぐ  夢を描き続ける痛みが  あしたの僕を塞いだんだ  見えない扉の鍵は  探せなくて 望み、祈り  ───吐き出す 痛み、纏い  ───生きる #詩 #現代詩 #自由詩 #純文学 #言葉 #人生 #未来 #夢 #切ない

          月は無言である 人がどれだけ傷つけあおうと 人がどれだけ憎しみあおうと 人がどれだけ後悔しようと 人がどれだけ滅びようとも 月は変わらず煌々と ただ 無言でそこに有る #詩 #現代詩 #自由詩 #言葉 #人生 #純文学 #切ない #月

          再びのさようなら

           ある時、私は風邪で高熱を出して、なかなか熱が引かずに、ひとりでぐったりと寝込んでいた。寝たり起きたりを繰り返して、訳のわからない妙な夢と現実の間を何度も行ったり来たりしていたが、その中でひとつ、とても印象深く、懐かしい夢を見た。  なんだ、夢の話か、つまらない。などと思うかもしれないが、どうかそこをちょっとばかり辛抱して、少し読んでもらいたい。  私の実家は庭の付いた一戸建てで、大きくもなく、かといって小さすぎることもなく、極々一般的に建てられた家であった。  その実家の

          再びのさようなら

          空を仰いだ ビルも、電線もない空を ああ こんなにも高く こんなにも広い空があるのに 私は 下を向いて #詩 #現代詩 #自由詩 #言葉 #人生 #純文学 #切ない

          年の瀬

          過ぎる年の瀬 追い立てられて 迎える始まり 凍てつく息と 晴れ着繕う 祖母の面影 夜明けよさらば 暁に眠る #詩 #自由詩 #現代詩 #ポエム #年の瀬 #新年 #言葉 #人生 #切ない #純文学

          暁のイチョウ

           新宿三丁目と歌舞伎町を隔てる靖国通りの、イチョウ並木。並木と言っていいのだろうか。ずらりと並んでいるわけではないが、通りに沿って、大きなイチョウの木がポツポツと点在している。  そのイチョウの木々が、今、見事なまでに美しいのだ。一番下の葉から先端の葉まで、余すことなく全ての葉が黄金色に色づいている。唯、一色である。全身を、鮮やかな黄金一色に染め上げたイチョウの、何と美しく、荘厳なことだろうか。加えて、葉の隙間から覗く枝は黒々とし、黄と黒の作り出す、明と暗の対比がまた素晴ら

          暁のイチョウ

          さようなら、君よ

          さようなら、君よ さようなら、愛よ 僕がどんなに求めても 僕がどんなに叫んでも 君に届くことはない 僕がどんなに想っても 僕がどんなに愛しても 君が戻ることはない さようなら、君よ さようなら、愛よ 愛してくれて ありがとう #詩 #現代詩 #自由詩 #ポエム #言葉 #人生 #愛

          さようなら、君よ