2022年長期ヒット曲の予想

2020年12月に「2021年長期ヒット曲の予想」という記事を書きました。

そこで紹介した7曲中6曲が、2021年「Billboard JAPAN Hot 100」の年間トップ10にランクインしていました。

そんなわけで、現時点で流行している曲は今年の年間チャートの上位にランクインする確率が非常に高いです。

残響散歌 / Aimer

「鬼滅の刃 遊郭編」主題歌。

Aimerさんはネット系アーティストのように、これまで全く顔出しをしてこなかったわけではないですが、「THE FIRST TAKE」への出演など、明らかにこれまでと比較して露出を増加させており、ソニーミュージックによるプロモーション戦略の変化を感じます。楽曲の長さは3分5秒と短く、サブスク対応もバッチリです。

一途 / King Gnu
逆夢 / King Gnu

ダブルA面シングルで、劇場版 呪術廻戦のタイアップが付いた強力な楽曲。

現時点では「一途」がチャートポイントでリードしていますが、ストリーミングで「逆夢」が強く、今年中に逆転する可能性は大いにあります。「逆夢」は「白日」を彷彿とさせるミディアムバラードで、King Gnuのエモさが引き出されている名曲です。

ベテルギウス / 優里

ドラマタイアップが付いた楽曲という利点はありますが、それ以上に幅広く人気が爆発しているという印象です。やはり楽曲そのものが良いということに尽きるのではないでしょうか。

ドライフラワーと同様にカラオケ指標が強く、ビルボードチャートにおけるロングヒットの面で大きな強みとなります。

なんでもないよ、 / マカロニえんぴつ

この記事を書いている時点で、Spotify1位、Apple Music2位。コロナ以降バンド系アーティストは苦難の日々が続いていましたが、マカロニえんぴつのような純粋なバンドがノンタイアップでストリーミングで1位を記録するようになったのは、前年のネット系アーティストの時代から、またひとつ変化が訪れたような気がします。カラオケも強いです。

WA DA DA / Kep1er

ロングヒットとなるかはまだ見通せないですが、ものすごい曲が出てきたので期待を込めて紹介します。これほどトラック的に尖った曲がガールズグループのデビュー曲として発表されるところが、K-POPの面白いところです。

まとめ

優里さんは昨年惜しくも紅白歌合戦の出場を逃しましたが、今年は間違いなく選ばれるのではないでしょうか。大ヒット曲を2曲生み出すというのは容易くできることはなく、ソングライティング能力の高さがわかります。

2020年、2021年はコロナ禍により、ネット発のアーティストが一気に注目を浴び、音楽シーンが大きく変わる2年間となりました。2022年はこれまでの2年ほどの大きな変化は起こらないかもしれませんが、アニソンがヒットの中心となり、アニソンがJ-POPと一体化する傾向は続くでしょう。

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