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世の中に新しい価値を生み出す「概念シフト」という捉え方

最近サボり気味だったvoicyをひたすら聴きまくる休日。(それは、とても贅沢なこと)
ふと耳にした、「概念シフト」という考えが面白かったので、備忘メモ。

注意:メモなので、多分読みづらいです。
なので、興味を持たれた方は、下記からvoicyを聞いてみてください☺︎
シリーズ1~3があり、このメモは主にシリーズ2~3の話が中心。

◉概念シフトとは

それは、物の見方がいつの間にか変化することで、新しい価値を生み出すこと。
あるいは、新しい日常行動を生み出すこと。

例えば、ちょっと昔のファッション誌を見るとダサく感じるような感覚。
物の見方がいつの間にか変化している(概念シフト)現象であり、
例えば、ルーズソックスが、昔は「かっこいい」だったのに、今は「ダサい」に変わってしまったようなこと(概念シフト)

今の時代、情報に溢れている世の中ゆえに、概念が簡単に上書きされ変化するらしい。

例えば、昨今の「サウナブーム」で考えると、こんな感じ。

サウナ=おじさんが通うやつ、という従来のイメージに、
「ととのう」という概念を植えつけ
そこに時流が組み合わさると、
(デジタルデトックスやマインドフルネスへのニーズ、漫画コンテンツ)
「ととのう」をしたい!という思考が生まれ、
サウナの新しい価値が作られる(=概念シフトによるイノベーション)

みたいなことらしい。

なるほど、なるほど。

◉概念シフトの4象限(現象・概念・未知・既知)

現象:世の中に存在するもの、起こるパターン
概念:頭の中に作られた思い込み

①現象=既知、概念=未知のケース
事例:「ととのう」「聖地」
もともとの事象はあったが、そこに新しい概念を名付けることで概念シフトが起こる概念発見型
日常生活に起こっているものだから、適切なラベリングさえできれば価値に気づける。

②現象=未知、概念=既知のケース
事例:空飛ぶ車、宇宙旅行
SFなどでイメージは持っていたが、事象がそこに追いついていないもの。その事象を具体的にすることで概念シフトが起こる(概念具現化型

③現象=未知、概念=未知のケース
事例:iPhone、就活
全くないところから新しい価値を作り出す(概念創造型
未知なものは、価値がわからないから、浸透させる(日常行動に埋め込む)のがとても難しい。が、社会への影響は大きい。
iPhoneの場合は、電話(既知)という概念をベースとした新しいものだったから浸透がしやすかった。
clubhouseの場合は、日常行動に埋め込むのが難しく、浸透しなかった。

◉まとめ

要は、新しい発想をカタチにするときは、新しい「概念」をどう捉え、名付けるのかが重要ってこと。

【適切なラベリングのヒント】
・日常の行動に接続している
・時流に乗っている
・拡張の可能性がある
・アイデンティティを必要としない

良い概念というのは、生み出した後、世の中に汎用性高く馴染んでいく
例えば、就職活動→就活→婚活、朝活、終活……
(就活が、いつの間にか、人生をよりよくする活動という意味を持ち始めている)

器の広い概念は、いろんな意味を含む発展を遂げる=時流に乗って拡張できる、と言うこと。(概念の拡張可能性、汎用性の高さ

汎用的な概念とは、アイデンティティを必要としないもの。

例えば、暴力=貧乏であること・ギャングであること、ワイン=富裕層 など、文化的なものは、アイデンティティと繋がりやすく、汎用的になりづらい傾向があるらしい。

◉ 感想

言葉にはパワーが宿るなあ。
そして、わたしたちが、いかに概念にまみれて、影響されて、生きていえるのかがよく分かった。
とは言え、分かっていても、狙って「概念シフト」を起こすって相当難しい。
でも、新しい発想をカタチにするときに、この「概念シフト」の考えを持って、ラベリングにこだわりたい。

あー、言葉って楽しいなー。


= おわり =


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