一通の手紙

この世は見方次第でどうとでも取れる。

「色々とあるけど、本当に楽しくて幸せ」
「希望や明るい未来はなく、苦しみしかない」

その人の置かれている立場や状況によって異なる。

また、同じような環境にあっても、その現象や物事の捉え方によって、全く違った人生を歩んでいる人もいる。

「戦争や貧困もあるが、これも全て神の計画通り」
「神の計画に反した人間が戦争や貧困を作り出している」

相反する意見のようだが、おそらく両方ある。
矛盾しているが、その矛盾の中に真理が隠されている。

現代社会を象徴するコンピュータはもちろん、それ以外の全ても「0」と「1」で構成されている。

これを二元論、二項対立、陰陽など呼び方はどうでもいい。

今までの賢人・偉人たちが説いてきたことでもあるし、
今更、私がここで何かを付け加える必要もない。

ただ、みんな忘れている、普段の暮らしの中で。
だから、思い出してもらいたい。

数字では「0」と「1」。
漢字では「無」と「有」。
形では「○」と「|」。

それぞれを人生に当てはめて考えていくと、
この世のルールや法則が簡単に理解でき、
自らの歩むべき道筋が見えやすくなる。

特に意識してもらいたいのは、
絶対的な唯一無二の左側と
相対的な多種多様な右側があるということ。

例えば、数字の「0」は何もないという意味を持ちながらも、その「ない」というのが「ある」という矛盾をはらみ、誰もが普段から何気なく使っているのに、いまだに解明しきれない、無限の可能性を秘めた不思議な存在とも言える。

0は数学の基準であり、四則演算で計算しても変化しない特性を持つ。
1はマイナスとプラスがあり、足したり引いたりして変化する。

デジタル時計では明確な時間が光の点灯によって示される。
アナログ時計では秒針が0と1の間にある時、その時刻は無限の選択肢がある。0.000000000……1秒と無限に分けられるからである。

この決められた0と1の間に決められてない無限の選択肢があるということ。

これがこの手紙において最も伝えたいこと。

人生で例えるならば、「0(死)」と「1(誕生)」は自分ではコントロールできず、決まっている。その間の「無限(生き方)」のみが自由に選択できる。

漢字で言えば、「無」は「有」に移行することはあるが、
透明、空気の色を説明しろと言っても難しく、「無色」としか言えない。

「有」は凸凹や陰陽、上下前後左右内外等に分けることが可能で、
その正反対のもの同士が、相反しながらも調和するところに、
新たなる生命の息吹が生まれている。

形では「円・丸」と考えると、楕円や真円など何種類かあることになるので、○を「・(てん)」として考えてもらいたい。
物体には必ず「中心点」があり、見えていないが存在する。

線は「曲線」と「直線」があり、重ね合わせていけば立体となる。
全てのものが「・(てん)」の集合体であり「線」もその点の繋がり方を表しているに過ぎない。

どんなものでも単独で存在できるものはなく、
対象があるからこそ自己を認識できる。

宇宙や人間を作りしものが「神」だとするならば、
その「神」自体の存在のためにも、神以外を作るしかなかった。

そして、それは神と相反する「不完全」なもの。

それが成長するにつれて、「つくられた存在」から
「つくっていく存在(神と同様)」へと変化する。

ABC、123、○△◻︎というように、
なんでも3つがちょうどよくわかりやすい。
松竹梅、金銀銅、三大◯◯などなど。

絶対唯一無二の「中心」があって、その周りに上下、前後、左右等の「周辺」がある。

みな身体(外)はバラバラで離れているが、
見えない心(内)は繋がっていると言われるのもそれが理由。

「0」はどう言い換えてもいい。

「ゼロ」は日本では零と言うので、霊とも言えるし、神でも、宇宙でも、大自然、無意識等でも構わない。

人智の及ばない領域があり、これによって生かされており、これと共にあるということをしればいいだけのこと。

これ(是)だけは覚えていていただきたい。
英語では「Core(核・真ん中)」。

最初に全ては「見方次第」だと書いた。

言い方を変えれば「味方次第」、
この世をどのように味わうかは、
全て1人1人の意識に委ねられている。

そして、混乱と苦難に満ちているように思えるこの世界を
1人で歩むのは不可能。

「みかた」は「御方」ともいえ、己以外を敬い、
「三方」は「三方よし」。

私たちの「身方」はどこにいるのか?
いつ現れるのか? 誰が最適なのか?

それは外に求めるのではなく、
全ての内にあり、いつでも、どこにでもいる。

あとはその存在に気づくか、意識を向けるか、
一緒に歩む気持ちがあるかないかだけのこと。

これを読んでいただいたあなたとも何かのご縁です。

ぜひ、有志ある仲間、同志を探しているので、
お気軽にお声掛けくださると嬉しく思います(^ ^)


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