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干し柿がついに食べ頃を迎えました。

先日、福岡旅をする中で太宰府天満宮に行ってきたんですよ。『学問の神様』こと菅原道真を奉っているとのことで、絵馬の前を通る時合格を祈願するものがいくつか目に入りました。
その中で強烈に目を引いた絵馬。

“〇〇高校に合格します。お見守りください”

合格させてください、でもなく。
合格したいです、でもなく。

“合格します”

肝の据わった宣言に、思わず鳥肌が立ちました。
そんなあたくしはというと

①受験の予定なし
②学問に触れていない
③勉強とは疎遠

なかなか恥ずかしい三拍子と共に、道真公に会いに行ってしまいました......。参拝中に何をお願いしようか、いや、しかし受験生のお邪魔になってはいけない。世界平和?健康第一?それって道真公の守備範囲外?色々考えているうちによく分からなくなって。

“えっと...。「東風(こち)吹かば〜」の歌すごく好きです”

ただの告白をして終わりました。
そんなわけで誰かの合格枠を奪わずに済み一安心です///

そうして帰宅した菅原れい公を「おかえり」と迎えてくれた存在。まさに、本日ご紹介する干し柿公でした。非常に楽しみだった福岡旅ですが、つるした干し柿が時折、頭の中をよぎりました。そんな忠柿干し柿公に贈る歌。

東風ふかば 匂ひおこせよ 柿の実よ あるじなしとて 干され忘るな

(風が吹いたら香りを撒き散らしておくれ、渋柿ちゃん。れい公が不在でもどうか脱走せずに干されて待っていてくれよ)

詠:菅原れい公

さてと。そろそろ始めましょうか。

■【仕込む】干し柿の仕込み方

山形のりんご農家さんの元で出会ったパートの小松さん。先日、嬉しい冬のりんごの便りが届きました。

初夏に行ったのが懐かしいです

そんな懐かしいりんご畑の、見慣れない雪景色の写真と共になんと200個の干し柿を仕込んだという報告を頂きました。

興味はあったものの、何となく手間がかかりそうだった干し柿。小松さんのアドバイスを元に、数個仕込んでみることにしました。

⑴渋柿を購入する

何を思ったか、計7個購入しました。
皆さんは干す関係で偶数購入してくださいね(笑)

近所のお店で1個45円で販売されていた渋柿。渋柿だとお手頃価格で入手出来てしまうのがいいですよね。しかも、干し柿にすればとびきり甘くなってしまうのですから。

そんな渋柿を7個。何を思ったか、7個購入しました。1つの紐に2個吊るすので、皆さんはどうか偶数個購入することをおすすめします。ハブられる子が出てくるのが見るに堪えなかったです(自業自得)

⑵皮を剥く

残り2つは別皿にて待機中

ヘタの周りは剥ききれなかったので、それ以外の部分の皮を剥きます。ちなみにれいちゃんは、包丁では上手く剥けずピーラー頼りでした。

当たり前ですが、柿の個数が増えるほど負担は増えます。適量でいきましょう。ちなみにれいちゃんは7個で十分でした。(200個仕込んだ小松さんは化け物)

そうだ、思い出したので付け加えておきます。出来ればビニール手袋をしましょう。カビにくくなります。ちなみにれいちゃん邸宅にはビニール手袋が常駐しております。

⑶紐に括りつけて湯通しする

おしくらまんじゅう

仲良く2個ずつバディを作っていきます。ペアが作れなかった子は先生と…とは残念ながらいきません。れいちゃんは吊るされるわけにはいかないのです。そんなわけで、念押しですが、どうか偶数個の購入をおすすめします。

ヘタのT字部分に糸を括りつけたら、沸騰したお湯に10秒さっと湯通しします。(10秒を”さっと”と考えるかは個人差有)湯通しをすることで、かびにくくなるそうです。小松さんがそう仰っていたので、きっとそうなのでしょう。

ちなみに、焼酎云々がという説がありますがあまりよく分からなかったので何もしませんでした。見なかった、聞かなかったフリをしました。

⑷ベランダに干す。

曇り空

写真では4個ですが、しっかりと7個吊るしました。全体像を掲載すると、周囲の景観が写り込みそうだったので4個で失敬。

干す際は、『3日間は晴天予報が出ている時』が最適です。ネットにそう書いてあったので、詳しくはネットに聞いてください。そうしたら、あとはしばし待つだけ。

※私の場合は問題なかったですが、カラス除けには水切りネットが良いという情報を以前何処かで見かけました。参考までに。

■【経過観察】約10日目

幸いにも、天気が良い日が続くこと10日間。風が鬼強い日もありましたが、辛抱強く耐えてくれました。

干し柿というより
干され柿

ずっしりもったり。まだまだ水分が抜けきっていませんが、干し柿と柿の丁度中間の段階。お好きな方はこの段階で食べてもいいかもしれませんね。

そうそう、干し柿を吊るしてからというもの。大して用もないのに、カーテンの隙間から覗いてしまいます。出掛ける時は、行ってきますとただいまは必須です。残念ながら返事は薄めです。

「おけおけ」
「もういいからっ」
まるで思春期の息子のようです。

これじゃあ、干し柿というより、れいちゃんの為に「干され」ている干され柿ですな。

■【経過観察】約15日目

あくまで大体ですが、15日目を迎えました。
表面はかなり乾燥しいたけ、しいたけ占い。

カラス被害はありませんでした。

手で少し押すと、むぎゅっと押された跡がつくくらいには干し柿です(表現難)

幸いにもカラスの被害や、全面的にカビることはなかったです。れいちゃん的に、一度ここで食してみようと3つほど頂きました。そのうちの1つはヨーグルトに混ぜて頂きました。

■【食べる】干し柿ヨーグルトでいただく


ぽつんと干し柿公

こう見ると干し柿って可愛らしいですね。写真の撮りがいがあります。早速、プレーンのヨーグルトに混ぜていただくことに。

下にもう少し干し柿集団埋まっています

ヨーグルトのほのかな酸味と、干し柿の詰まった甘みが何とも言えず美味しい…。あっという間に食べ終えてしまいました。というか、干し柿単体でもすごく美味しい。甘いです。

渋柿どころか甘柿でした。時が経てば、苦かったことも甘くなる。干し柿作りから人生の縮図を学んだ気がします。

それでは最後に一句。

東風ふかば 甘みおこせよ 柿の実よ 渋みなしとて 渋柿の時代忘るな

(風が吹いたらどうか、甘みを凝縮させておくれ柿の実よ。とはいえ、干し柿になって渋さが抜けても、渋柿であった時代をどうか忘れず謙虚に邁進しておくれよ)

詠:菅原れい公

本日もお読みいただきありがとうございました。

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