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0歳から2歳の子育てに直面中の皆さま

子どもの発達を考え、先を見据えて、今、どう関わり何を大切にしたら良いのだろうと情報収集に走っていませんか?目の前の子どもは日々物凄いスピードで成長していってしまいますよね。気が付いたら子どもは歩き出しておしゃべりを始めます。いろんなものを食べて、排泄をします。時々、熱を出したり体調を崩したりしながらも、親御さんや保育者の方々に見守られながら大きくなっていきます。そして、ちょっとずつ親の手を離れていきます。一人では何もできないと思われる乳児期はほんの一瞬しかありません。

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最近公園でのバギーや路上に止められた車の中でチャイルドシートに括られたお子さんが窮屈そうに身体を動かして、泣き出す様子を見かけます。忙しいお母さんは時間に追われてとにかく目的地まで急ぎたい。若しくは今ここで騒がれては。。。何とかおとなしくして欲しい。またここでかわいいお洋服が汚れてしまうと大変。。。などなど大人の都合はいろいろあります。

よく考えてみると1歳前の子どもたち、そんなに大人の都合に合わせておりこうさんにしていられるものだろうか?1分半もじっとしていたら素晴らしい。この時期の子どもは自分の身体を動かしてみて反応を試してみることに余念がない。自分の手や足を見つめ動かしてみたり、引っ張ってみたり、器用に足を舐めたりもします。周りにいる人や物や風景を観察して、声を出してコミュニケーションをとって、快不快を泣いて伝えます。そして、周りにあるものを触りまくり口に入れてみる、匂いを嗅いでみる。手を伸ばして視界に入ってきたものを捕まえたい!寝返りから腹這いになり、這い這いを始め、動いてみる。お座りができるようになり見える世界が広がる。ちょっと高さがあるところをよじ登る、捕まるところがあれば立ち上がり、必死に移動していく。そうして、いろんな感覚が育っていきます。

その過程一つ一つが子どもにとってはものすごく大切なチャレンジです。ピクラー保育を学ぶ中で、バギーやチャイルドシートや抱っこ紐で長時間拘束してしまうことは、そのチャレンジの機会を奪ってしまうことになるのではないか? とふと、疑問がわきました。バギーやチャイルドシートの中でおとなしくおりこうな子ども達。時折その目がセッティングされたスマホやタブレットに釘付けだったりするのを見かけたり。。。

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本当は自由に動きまわりたいであろう子ども達が大人の都合で画面に意識を向けられてしまっているとしたら。。。

子どもの「意志」が削がれていってしまうのでは? 自分の意志で身体を自由に動かし、一つ一つ克服し世界に出会っていくという大切な体験を奪われ、泣いて訴えても意志が通らないことで「諦める」ことを学んでしまうのでは? と疑問が次から次へと出てきました。

大人の1年とは比べ物にならないくらい、子どもの1年の発達は早いのです。細胞分裂の速度が違い、その時期に育てるべき感覚や身体の基礎があり、新しいことに向き合い、学び習得していく「意志」そのものも育てているのです。

子どもをしっかり観察していると彼らの意図が見えてきます。そして意志を持っているのもよくわかり、ちゃんとオムツを交換するタイミングやお腹がすいたこと、いろんなことを伝えてくれるし、こちらの意図も聞いてくれるようになります。

勿論、お母さんたちは日々日々忙しいのです。情報が溢れている時代だからこそあれもこれもやりたい。そんな中でちょっと意識を変えて子どもとしっかり向き合ってみてはいかがでしょうか?

目の前の子どもは何もわからない赤ちゃんというよりは意識を持って地上に降りてきた一人の人間。ただ、地球にはまだ馴染んでいないので、いろんなことが初めてです。自分の身体、言葉やコミュニケーション、周りの環境との折り合い、秩序、この社会での習慣、文化を学びながら、地上で自由に自分を発揮し表現していくための土台を作る最初の七年期なのです。

REIC/令育で基本としているシュタイナー教育では2歳までは家庭保育が基本で、3歳以降小集団での教育を推奨しています。しかしながら、社会情勢の変化は激しく、女性の社会進出も100年前と比べたら飛躍的に伸びているでしょう。シュタイナーが提唱した幼児教育の更なる進化を模索している方も多いと思います。そんな中、ピクラー保育を知り学ばせてもらいながら、実際に子どもと触れる機会を持つというのはある意味なんと幸せなことでしょう。

20年後の彼らが社会で、日本を、世界を、地球を担っていく人間を育てるということに関わるということ。人間とは何か?ということに深く意識を向けることになり、自分自身に向き合うことにもなるのです。

小さなお子さんを育てるお母様、お父様、保育者の方々。ともにピクラー保育を学びませんか?子どもの発達の疑問、泣くことの意味。知ると子育てがますます楽しくなりますよ。

REIC/令育では、シュタイナー教育を基に誕生して直ぐの0歳~2歳を対象にしたピクラー保育を学びながら実践もしています。講座の様子はまた別の記事でご紹介しますね。来年も大人がしっかりとした意識を持って生まれてくる子ども達を守り、導き、時として子ども達から教えてもらうという姿勢で、たくさんの方々の子育てを応援したいと思っています。


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