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引き摺り下ろすだけでいい

こちらの記事おもしろかったです。

タイトルに復讐って書いてあって目を引きますが、「復讐しましょう!」っていう内容じゃなかったですね。もっと大事なことが書いてありました。
復讐って言葉にすぐ反応して「それは良くない」とか言ってこういう記事を読むこととか、思考実験を避けちゃダメ。それでは問題の本質が見えてこない。ってかそもそも「復讐はダメ!」って刷り込んできている偽善者連中のほうが本当の悪の親玉じゃないかな。

元記事の文中に、なんどか「力関係が一方的」とか「暴力じゃなく体罰」って表現ありましたが、私なりにわかりやすく図を書いてみました。↓

上下の人間関係と横の人間関係の比較図
上下の人間関係と、横の人間関係の比較図

これはどちらも暴力の図ですが、それぞれの図には違いがあって、それは力関係が「双方向」か「一方的」かの違い。。

左側の図、加害者と被害者が上と下の位置関係にあるものを「ハシゴの関係」と呼びます。この場合は力が上から下の一方向のみで、下から上へは力が及ばないため、加害者は継続して加害し、被害者は継続して被害を受けます。加害者と被害者は固定しており、入れ替わることはありません。いじめや体罰、しごきがこれに当たります。この元記事で問題提起されているのは、力が一方通行だと被害が深刻化するということでしょう。

右側の図では、両者は同じ地平に立つ「ヨコの関係」になっています。この場合は力が双方向であり、加害者と被害者は入れ替わりうる関係です。この場合、自分でリスクも背負うし、自分の行為の結果「相手に嫌われる、好かれる、報復を受ける」などの結末を自らが受け取る立場にあります。

このリスクと結末を自分で受け取る状況であれば、「人に迷惑をかけたり、嫌なことをすると、どういう目に遭うか」を自分で実感することになり、それが抑制力にもなるし、学びにもなるでしょう。

ところが卑怯な人間は、自分には絶対に火の粉が飛んでこない雲の上から、下の方の相手ばかりを攻撃します。ハシゴの関係における上位の地位、つまり「特権階級」の座を確保したもの勝ち、特権階級の人間は何をしてもよいという無法地帯が出来上がります。

この無法地帯化を打破するには「復讐する」まででなくとも、せめて雲の上の特権階級エリアから、相手をほかの人たちと同じ目線の高さまで「引き摺り下ろす」ことができればよいと思います。因果を、我が身をもって応報できる環境さえ作ればよいのです。自分が復讐せずとも、自然発生的に自らの行いの結果を体験することになるでしょう。

以下の記事では、昔自分がしでかしたことの結果が後になって帰ってきたケースが紹介されていましたね。

いじめていた側は気づかない、という側面が紹介されていましたが、私は「結末が出るのはすぐのほうがわかりやすい」ということを改めて感じる記事でした。できるだけその場ですぐに自分のしたことの結果が見えるほうが、その場の学びも大きいし、あとに残す傷も少ないと思います。

そういう意味では、不適切な行動をとる人が発生したときに、その場でどう対応するかが試されると思います。
すでに存在するカーストの中で起こったいじめについては、被害者側が直接対応するのは難しいと思います。なのでその場の教育者なり養育者なりの対応が試されることになるでしょうね。

その時に相手に地位があるからといって及び腰になってしまうことなく、普通の対等な人間同士として対応すればよいだけの話なのですが。
いつも誰が相手でも、同じ態度をとれる人間でいたいものです。


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