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易の実占「2023年の私」の占断

ご自身に関する占断に対して講評を求めて頂きました。
占断の内容については以下に引用します。

質問と、出た卦・変爻の部分を抜き出し、それに対してコメントします。
方法は略筮法とのことで、かならず変爻が存在するパターン。

「2023年の私はどう過ごしたらいい?」
 坤為地 四爻 / 変卦 雷地予

坤為地は、大地、根本、大元、柔和。キーワードは「つき従うこと」。
自分から提案していくのではなく、状況や周囲の人の提案に合わせていくことで吉。大地なので自分自身の内面の充実をはかるには適した時期です。堆肥化させるように、今まで得てきたものを熟成させましょう。
四爻は、なかなか付き従うことができず、気がはやる場所です。たしかにそれだけ力がついてきた証拠とも言えますが、何かを始めるにはまだ早い。堆肥化されきっていない肥料のようなものです。もうしばらく寝かせる必要があるでしょう。ついつい表に出たくなったり反論したくなる自分がでてきたら、「そもそも」の基本にたちかえるようにしましょう。
変卦:雷地予は、準備、予め備えること。「楽しみながら準備すること」。のちに楽しいことが控えている兆しですから、あかるい心持で、備えましょう。

「今後の私の就労とか家業を求めるのに如何すべき」
 沢山咸 二爻 / 変卦 沢風大過

沢山咸は、感じる、受けとる、受け入れる。「感覚を信じて感じきる」。
感覚に集中して、周りからの刺激を受け入れ感じきるようにいたしましょう。何かを行うとか考えるとかいう時期ではありません。次に何をしようかなどと考え事をしていると、しっかりと感じることはできません。
二爻は、目先のことだけに気がとられ、気が散って集中できていない場所です。人生において、信じられるものは自分が感じたことだけです。今は大切なことが周りで起こり、大切な刺激があなたの身に降りかかっていますから、自分の感覚に集中するようにしましょう。
変卦:沢風大過は、過積載、過労、重荷。「背負いすぎ、気負いすぎ」。
今後、非常事態や大きな課題がやってくる兆し。今は心身ともにかろやかに、柔軟さを伸ばすようにしておくと良いでしょう。大過は、背負いすぎであるという警告の意味もあるので、この咸の時期に、何を背負うべきで、何は背負うべきでないのかという見極めが正確にできるように感覚を研ぎ澄ませておくといいでしょう。目の前に現れる仕事をすべてやっているようでは過労死してしまうような時期がやってくるかもしれないのですから。


記事中、これより以前に「今後の家の経済状況について、如何すべきか」を占断し、沢天夬 二爻/変卦沢火革を得たということで、激動と決断の時期が訪れる兆しがあります。
また、大きく「日本の2023年は」を占断された時には 風雷益四爻ということで、これも変化の兆しです。
家の中も、日本経済も、流動的な時期が到来するようですから、今何かを始めるのは、台風が来る前に植木を植えるようなものです。

まとめ

坤為地や、沢山咸が出ているということは、落ち着いてご自身のコンディションや環境を感じ取れば、今何かを始めることが適さないことはお分かりになっているはず。何かをやっていないと落ち着かないかもしれませんが、ここはしっかりと状況を受け入れ、観察しましょう。
動き出すべき時が来たらすぐにわかるはずです。たとえば、台風で家が吹き飛ぶような出来事が起こったら、待ったなしで逃げるなり対処するなりするでしょうし、作物がおいしそうに熟したら、占断なんかしなくてもすぐに収穫して食べるでしょう。
本当にタイミングに乗って動き出す時は、必ずそういう風に自然と、身体が勝手に動き出すものです。一番厄介なのは「焦燥感」です。逆説的ですが、焦燥感に追われて、いつがタイミングだろうか、タイミングを見逃すまい、とガン見している人は、タイミングに乗ることができません。タイミングに乗るには、「タイミングに乗ろう」とすることを手放す必要があるのです。

何をすればいいか、どう過ごせばいいかと何度も占断する方は、その焦燥感に取りつかれているように思います。そういう方が知るべきは「何をすればいいか、どう過ごせばいいか」よりも「この焦燥感がどうすれば鎮まるか」だと思います。
占いよりは、ヴィパッサナー瞑想のような、今の感覚に集中するようなやり方の瞑想などが合うかもしれません。
どうしてもメッセージがほしい時は、タロットや、易占をやると、占うべきでないのに答えが得られてしまうので、余計に混乱して良くないかもしれません。(これらは、やれば答えが必ず出てしまう、という点がメリットでもありデメリットでもあります)
ペンデュラムのような、「答えがでない」という答えが存在する手法のほうが合うかもしれません。ご参考に!

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