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フリーランスになりました

いつどんな写真を見ても、それはそれはよく笑っている。何がそんなにおかしいの?ってくらい。

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10月末、わたしは編集未経験のところから大変お世話になったクリエイティブ会社を卒業し、フリーランスに転身しました。そのことを記念して、山中康司さんに撮影していただいた写真を本当に気に入っています。

不安定だし、心配ごともたくさんあるけど、前よりは少しだけ自信がついて、ふわりと次の場所に歩き出している。ゆるりとした雰囲気と心もとなさの両方が現れている気がして、本当にこのタイミングで撮影してもらってよかったなとしみじみ思っています。

今回はせっかくなので、お気に入りの写真たちと共に、わたしのこれからについて書いてみました。細やかな経歴はproffを見ていただいて、noteでは今の想いをさらっと。

弱みが強みになる場所へ

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独立を決めた理由は複合的なのですが、自分の“繊細さ”を生かしたいと思ったのがきっかけでした。

わたしは、保護猫をもらってきたとき、猫たちとの新しい暮らしへのワクワク感よりも、選ばなかった子のことを考えてしまう人間です。相手に対してどんな言葉を使うべきか考えすぎて、何も言えなくなってしまったり、言ってしまった言葉を後悔して眠れない夜もあります。

人とお話をすることは大好きだけれど、人を傷つけること・自分が傷つくことをあまりにも恐れてしまって、ぐったりと疲れてしまいます。

この繊細すぎる気質をずっと嫌って生きてきました。もっと自分の発言や行動に自信が持てたらと、何度も他人に憧れては自分を嫌いになってきました。繊細であることは、わたしの人生にとって足枷であると。

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でも、もしかしたら「これは長所になるかもしれない」と思えたのは、編集という仕事に出会って、ジェンダーや働き方に関するインタビューをするようになってからです。

表現ひとつとっても誰かを傷つけかねない。炎上して取り返しのつかないことになるかもしれないプレッシャーのもと原稿をつくる作業は、わたしならではの力を生かせたように感じられました。

環境破壊によって、遠くの国の人の生活が脅かされている。動物たちが居場所をなくしている。行きすぎる資本主義の中で取り残されている人がいる。

会ったこともないその人のことを想像して、胸が痛むという感覚。この想像力や感受性の豊かさは、誰かが見落としてきたものを救い上げる力になるかもしれないと、感じるようになりました。

社会に意思表示を

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「サステナビリティ」というのは、本当に正解がありません。もう間に合わないんじゃないか、地球はなくなるんじゃないかって、心のどこかで思っているところがあります。だからといって、何もしない選択肢はありません。

地球はなくなるかもしれなくても、自分が理想とする社会を声高に掲げていいと思うんです。間に合おうが、間に合わなかろうが、納得感を大切にしながら、粛々とできることをやっていく。それが今のわたしにとっての「サステナビリティ」だったりします。

結局自分が社会をどう見るか、どう社会と向き合うかがすべてだと思うから。

思ってたより、仲間がいた

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意思表示をしてみると、思ったよりもたくさんの共感と応援をいただきました。それが小さな成功体験となって、この問題ばかりな世界のことをちょつぴり好きになりました。

会社や社会がわたしの身を削ってくる場所ではなく、未来を語り合う場所に変わる瞬間。わたしはこの“仲間がいる”という感覚を惜しみなく与えてくれた方々に、心から感謝をしています。

今後は、morning after cutting my hair,Incに所属しながら社会課題解決に取り組む企業のPRのお手伝いと、フリーのライター・編集者の仕事の両輪で回していく予定です。

いただいたご縁を次の人に渡していくことがわたしの今の目標。だから、もしほんの少しでも興味を持ってくれる人がいたら、すぐお仕事にはつながらなくとも声をかけてくれたら嬉しいです。

生きづらいと感じる人が声を上げられて、役に立ちたいと願う人が手を差し伸べやすい社会を願って。

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