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公務員早期退職者からの本音【第二の人生を失敗した】


先日48歳で早期退職した元上司に会ってきました。

その方とは1年間同じ係で大変お世話になって、尊敬できる上司の1人でした。

私はその頃から今の職場を辞めたい事をその上司に相談していて、上司も俺もだ〜なんて笑いあっている間柄でもありました。

辞める時に再就職をして第二の人生を歩むんだ!なーんて笑顔で話していたので、その後どうなったのか気になっていました。

で、実際に会って正直ビックリしました。

完全に鬱のようになっていたんです。


公務員って使えない経歴

上司が最初に言った言葉です。

まず、退職間際に急いで就職活動をしたけど年齢的にも簡単にはみつかりませんでした。

公務員の経験を活かせる仕事なんてそうあるわけもなく...でも

早くこんな仕事辞めたい!

どうにか働き口を見つけて早く辞めたい!

焦る気持ちが退職したい気持ちを推し進めると同時に、肝心な退職後の人生選択を狂わせていきました。

いざ、就職先が決まって公務員を辞める事が決まった時には、自由で明るい未来が待っているという嬉しさがありました。

退職金も相当な額をもらったので、生活もしばらく不自由しない。むしろこれを元で一旗上げるぞ!

もう本人は勝ち組の気になっていました。

しかし、現実はそう甘くなかった...


再就職先で待っていた困難

退職して、新たな職場に出勤した時は新しいことにチャレンジできる事が楽しみでした。

しかし、民間企業は実力主義で、年下の部下も多くいて、おまけに公務員時代のようなハラスメント防止なんて概念もなく、年上だろうが関係なく扱われ、最初に感じていた気持ちはすぐになくなりました。

次第に捨て去ったはずの過去のプライドが目覚めてきて、人間関係に悩み、そして仕事が上手くできない事にストレスを感じるようになりました。

あんな奴ら昔の俺なら...

完全に公務員時代に逆戻りです。

そして、プライドを捨てきることができずに仕事を辞めることになってしまいました。

助けを求めても誰も助けてくれない


いざ、自分が困難な壁にぶち当たった時、周りに相談できる人がいませんでした。

公務員時代の同期には恥ずかしくて言えず、家族には心配をかける。

どんどん自己険悪になっていきました。

そんな時に私と会ったわけです。

上司は涙を浮かべながら私に苦しかった退職後の事を話してきまして。

私は複雑な気持ちでしたが、これが退職後の公務員であることを知りました。

言い方が悪いですが、失敗した例だと捉えました。

いくら階級が上だろうが、辞めればただの人。

同期だって辞めていく仲間を面倒見るような余裕はないのでしょう。冷たいですね。


何をしていいのかわからない

上司は完全に自分を見失っていました。

辞める時には夢を語っていた程なのに、目の前の事で悩んで、未来が見えなくなってしまったのです。

俺はどうしたらいいのかな?

何をしたらいいのかわからないんだ。

私は1つ1つ悩みを聞いて、そこから提案をしていきました。

自分の好きな事(趣味)

やりたかった事(夢)

自分がすべき事(課題)

冷静に自己分析をしながら1つずつ探してみました。

さらにそこからどのような人生選択をするのか。

自分に合った仕事を探して、趣味を楽しんでいくのか

本当にやりたい事を形にする起業をするのか

私が話を聞いている感じでは起業の選択だと思いましたが、決めるのは自分です。

そこはこれからで良いと思いました。

公務員の経歴は捨てる

そして感じな事を伝えました。

公務員時代を思い出にするのは良いですが、過去を今の自分と比較の対象にするのを辞める。

1番のネックな部分でした。

上司もわかっていたのか、すぐに納得してくれました。

そして今すぐに自分のやりたい事が形にできないなら下準備をすること。

資金を貯める

技術を身につける

人脈を作る

これが重要になるので、そのためなら我慢をする事です。

自分の為ですから、仕事が合わないなんていつまでも言ってられません。

部下にここまで言われても上司は落ち着いて聞いていられたので、私は少し安心しました。

きっと大丈夫です!

頑張りましょう!

私もサポートします!

これが1番安心して進んでもらうための私からの贈る言葉でした。

帰る時には来た時とは全然違う晴れ晴れとした顔つきで少し安心しました。良かった良かった!

まとめ

これが辞めた公務員の現実です。

ですが、公務員には激務にも耐える忍耐力が身についています!

自己分析をして、そこから目標や課題をしっかり持って取り組めばきっと大丈夫です。

ただ辞めてからは大変かもしれませんね。

これは本当に感じました。

公務員をしながらは大変ですが、それでも下準備をしながら進めるのが1番だと思います。

私のように家族がいて、マイホームのローンがある人は尚更です!

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