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【歌詞】『鬼ヶ島』

ようこそ ここは鬼ヶ島
今日はにぎやか 祭りの日だ
桃の花は咲きみだれ
はしゃげ さわげ 春のうたげ

人間も 鬼たちも 動物も
みんな集まれ

ボクたちは同じ空の下にいる
みんなでなかよく遊ぼう


やさしくなれず だれかを
きずつけてしまいそうな日は
心の暗がりに住んでいる
悪い鬼を退治しよう

知らなくても ケンカしても 苦手でも
はなればなれはダメ

生まれた場所も はだ色も 言葉も
ちがいはあっても まちがいはないよ


うたうたえ おどおどれ わらわらえ
日がしずむまで

本当に大切な宝物は
つないだ手の中にある

ボクたちは同じ空の下にいる
みんなでなかよく遊ぼう



僕は新しい桃太郎をつくっていました。今の時代に求められているヒーロー像があると思ったからです。よく知られている『桃太郎』は鬼を退治する勧善懲悪の物語でした。

でも、多様化がうたわれる今の時代、僕たちが大切にすべきなのは、得体の知れない者を拒むことでも、排除することでもなくて、受け入れること。

そんな風に思ったから、「共生」をテーマに『桃太郎』を再創作してみました。


今、遠い国で戦争が起こっています。無垢の庶民たちが犠牲になっています。大人も、子どもも。

この世に、退治していい鬼などいません。仮にいるとするのなら、それは人の心の中にいます。その悪い鬼が暴れまわるから、人は時に間違いを引き起こすのです。戦を招くのです。

戦ったその先に、宝物は待っていません。本当の宝物はつないだ手の中にあります。だれかと手をつないだときに、宝物が手に入るのです。それは目に見えないし、忘れがちだけど、見つけるのはとても簡単。

もっと単純に考えれば、僕らは幸せになれるんだと思います。


同じ空の下で生きる全ての人が幸せになれる。
「鬼ヶ島」みたいな世界になればいいな。



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