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映画【Arc】命には限りがあるから頑張れる

【#6】20210706

人生は物語
どうも横山黎です。

このチャンネルは本、音楽、ドラマ、映画など、あらゆるものを題材に思ったこと、考えたことについて物語っていきます。
是非、最後まで読んでいってください。


ということで、今回は、映画『Arc』から考える「命には限りがあるから頑張れる」というテーマで話していこうと思います。


昨日に引き続き映画「Arc」の話でございます。

↓↓↓

             https://note.com/rei_masterpiece/n/nb423381e791f


☆不老不死の物語


最初に断っておくと、物語の結末に関するネタバレを含みます。
ご注意ください。

どんな映画かといえば、不老不死の命を手に入れたリナはという一人の女性の物語です。


技術の進歩によって、誰でも手術をすれば永遠に生きることができるようになりました。

たとえば、リナはですね、30歳で手術を受けました。
だから、40歳になっても50歳になっても100歳になっても、ずっと30歳の身体のままなんですね。
年も取らず、死ぬこともない、そんな世界が描かれていきます。


しかし、中には手術を拒否する人もいたんです。

それはご高齢の方に多いんですけれども、やっぱり不老不死というものに対する違和感とか抵抗があるわけなんですよ。

いろいろな事情があって、永遠に生きる道を歩かない人たちがいたんですけれども、物語の後半では、そういった人たちが、死に際に穏やかに暮らせるようにサポートする施設の中での物語が描かれます。


その施設の責任者をしているのが主人公のリナで、様々な人との出会いや別れを繰り返します。
「死」というものを身近に感じる小さな世界ではあるんですが、どの人も楽しく、幸せに最後まで生き抜く姿が印象的でした。


クライマックスでは、リナにまつわる謎が解けていき、一つの真実に辿り着くわけなんですが、ここのミスリード、伏線回収にははっとさせられました。


そして、物語の最後の最後には、リナは、永遠の命を捨てることを決めます。
つまり、130歳を超えた、おばあちゃんのリナが最後に登場するんですよ。

家族や仲間たちに囲まれて、幸せそうに余生を謳歌するリナが描かれるんです。


空を見上げて、雲をつかむように、手を伸ばす。
そんな風にして、リナの物語は幕を閉じます。




☆色のない世界


この映画で、特徴的な演出がありまして、何かっていうと、映画の後半、ずっと色が無いんですね。
モノクロではないんですけど、それに近いようなフィルターがかかってるんですよ。


でね、その演出がなされているのは、リナが不老不死の身体になってからなんですね。


そして、さっきも言いましたけれども、リナは最後に永遠に生きる選択肢を捨てます。
そのラストシーンでは、色のある世界に戻っているんですね。


あからさまに、「永遠に生きられる世界」=「色の無い世界」であることを一つのメッセージとして作品に込められているのが分かると思います。


☆命には限りがあるから頑張れる


僕等が生きている現実の世界では、まだ不老不死という領域には達していませんが、もし仮に、それが叶う未来が来たとして、みなさんはどのような選択をしますか?


手術を受けますか?
それを拒みますか?


まあ、そのときになってみないと分からないことだとは思いますが、ただね、一ついえることは「色の無い世界」「色の無い人生」になってしまうということです。

「終わり」の存在って大事だと思うんですよ。


すごい身近な例でいえば、僕今、大学生なんですけれども、課題の提出とかまさにそうで、どんなに厄介でやりたくない課題でも、締め切り日が明日にせまれば、頑張れるんですよね。
仕方ないからやってやる!っていう風に、前に進めるんですよ。


それと同じように、人生にも「終わり」があるから頑張れると思うんですよ。


「死ぬ」ということを見つめることは「生きる」ことを見つめることだと思います。
そんな風に考えるようになってからは、僕はまだ二十歳の青二才なんですけども、自分の死を思い描くようになったんですよ。

「どんな風に死ぬのかな」って。


で、ここからが大事なんですけど、


「こんな風に死にたいな」
「こんな余生を送りたいな」
「こんな人生を送りたいな」


っていう感じで逆算していって、結局


「今何すべきなのか」
「これから何すべきなのか」


その問いに辿り着いたわけなんですよ。



終わりを見据えることで、自分の今や未来と向き合えたってことです。



命には限りがあるから頑張れる。
僕は、色のある世界を選びます。


最後まで読んで下さりありがとうございました。

横山黎でした。

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