「なんとなく」生きてみる。

【#89】20210927

人生は物語。
どうも横山黎です。

作家を目指す大学生が
思ったこと
考えたことを
物語っていきます。

是非
最後まで読んでいってください。


今回は、
「『なんとなく』生きてみる」
というテーマで話していこうと思います。


⭐︎ドラマ『漂着者』のメッセージ



先日最終回を迎えました
ドラマ『漂着者』

謎を残す最終回に
賛否両論の声が上がりましたが、
個人的にはみごたえのあるドラマでした。


予知能力のある正体不明の男
ヘミングウェイ。

彼の人気に火をつけた
マイチューブに最後の動画が
物語終盤で流れました。


そこでヘミングウェイが話していたのは、


なんとなくで未来を選ぶことがあるように、
誰もが第六感を持っている


ということでした。


たしかに、
ヘミングウェイはこれまで
自分の予知能力に対して
懐疑的な姿勢を取っていました。

手が勝手に動いて
予知した未来の絵を描き始めた

とか、

なんとなくそんな気がしたから


とか、

そういったセリフが多用されていた気がします。


私には
これこれこういう理由で未来がわかります!
予知能力があるんです!
と自信をもった人となりではありませんでした。



今思えば、
誰に対しても第六感はあるし、
それがあたったときに、
自分を疑ってしまうことがあるよね
ってことを暗示していたのかもしれません。



⭐︎なんとなくで生きてきた


毎度毎度僕は冒頭で

「作家を目指す大学生が〜」


というフレーズを口にしています。

もちろんそこに嘘はなくて、
あれこれ考えながら、
自分の夢と向き合っています。


今、夢を追いかけている人が
どんな風にして、
その夢と出逢ったのか
聞いてみたいものですが、

意外と、
夢とはじめて会ったときのことは
覚えてないんじゃないでしょうか?


これは恋と同じで、

「一目惚れ」人口よりも

「気付けば夢中になっていた」人口の方が多い

と思います。



子どもの頃、病気にかかって、
そのときに担当してくれたお医者さんが
とっても優しくて、とってもかっこよかったので
医者を目指すことにしました。

これはまさに「一目惚れ」パターンですよね。
ちゃんと夢に惚れるに至った出来事がある。


でも、
夢追い人が全員「一目惚れ」で
夢を追いかけているわけではありません。


僕もそうで、
何で作家を目指すことになったのか、
具体的な出来事に覚えはありません。


人生の一冊に出逢ったわけでもないし、
誰かに勧められたわけでもないし。


でも気づいたときには、
いつまでも物語をつくって生きていきたい
と思うようになり、夢の中にいました。


もちろん、
後付けの動機はありますよ。
作品をつくって褒められたら嬉しいし、
それが次の作品をつくる糧になるし。

でも、根本的な動機って、
よくわからないんですよね。



そもそもどうして作家になりたいと思ったの?

 

そう訊かれると、
「なんとなく」と答えるしかありません。

なんとなく小さい頃から作品つくってて
なんとなくそれを好きになって
なんとなく人にみせたらほめられて
なんとなく夢中になって
なんとなく作家になりたい未来を選んでいました。



はっきりとした
確かな動機がないところから始まって、
後天的な動機をいっぱいつくれたから、
人生の半分以上、
同じ夢を追い続けることができているのかもしれません。



なんか、
すっごい個人的な話になってしまいましたが、
『漂着者』のヘミングウェイが
動画の視聴者に向けて送ったメッセージの通り、
「なんとなく」で未来を選んでいくのも、
悪くないかもしれません。


人を最後に救うのは、
「第六感」
だと思います。


理詰めを繰り返して、
Aという案と
Bという案が残った。

どちらの案も優れていて、
どちらの案も捨てがたい。



そんなとき最後に選ぶ動機は
「なんとなく」ではないでしょうか?



もちろん理屈で考えることも大切ですが、
それに縛られず、
「なんとなく」未来を選ぶことも
同じように大切だと思いました。


ということで、
今回はドラマ『漂着者』から考える
「『なんとなく』生きてみる」
というテーマで話していきました。



☆お知らせ


最後にお知らせします。


今僕が書いている
『メッセージ』という小説についてです。

成人式の日の夜、歩道橋から転落した青年が、
死の間際、「110」というダイイングメッセージを遺しました。
あったかい結末が待っている短編ミステリーとなっています。


以前から共同制作という形で、
いろんな人の意見を聞きながら
創作していました。

興味を持たれた方は、是非、下の記事をご覧になってください。


ということで最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
横山黎でした。


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