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【詩】『Zero』



儚い理想ばかり詰め込んで 重たくなった心
抱えて生きていくこともままならなくて 涙
拙い文字で 今の本当の想いを書いた手紙
ガラスの瓶に蓋をして 時代の海に投げた


ただ夢を叶えたかった ただ君を愛したかった
どこで間違えたんだろう 
解き直しても分からない


がむしゃらに追いかけても 心を偽っても
辿り着く答えはいつもZero
果てしない旅路だから 近道せずにいこう
少しずつ 自分を見つけていこう
一日ずつ 日々を足していこう



命が刻む轍 振り返れば自分の生きた証
愚直に漕いできた今を 見守っている美空


傘のない雨の彼方 守るべきものが分かった
雲間から希望を集めて 七色の夢を架けよう


繰り返し問いかけても 自分を労わっても
辿り着く答えはいつもZero
揺るぎないものだけを 信じて生きていこう
いつしか流れ着く 想いを拾えるまで

果てしない旅路だから 近道せずにいこう
少しずつ 自分を見つけていこう
一日ずつ 日々を足していこう
一歩ずつ 君と歩いていこう



―――――――



何をやっても上手くいかない日があります。
どんなに頑張っても報われないときもあります。


でも。


なりたい自分がきっと未来で待っていて、
そう信じて、今日も夢を追いかけます。


だから、誰も知らないところで未来の自分に手紙を書いて、誰も知らないところでそっと海に投げます。


波風が立った時代の海に。


ゼロに何をかけても、何でわっても、答えはゼロ。プラスの結果を生むためには、足していくしかありません。


過去に戻ることはできないし、未来に飛ぶこともできない。1日ずつ積み重ねていくしかない時間の中で僕らは生きています。


1日ずつ足していった先で、あの日投げたボトルメッセージを拾う未来がきっと来る。そう思うと、今日も頑張ろうと思えるのではないでしょうか。




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