子育て①妊娠~4

少しずつ夫も受け入れられたようで、いつもの夫に戻っていった。

私はつわりが酷くて仕事を辞めた。

両家の家族にも報告し、思っていたよりも早い報告に少し驚いてはいたが喜んでくれていた。

ただやはり心配もされた。


7wの検診では、やっとエコーで黒い袋の中にあかちゃんが見えた

普通なら心拍確認できる頃らしいけど、心拍は確認できなかった

元々痩せ体質で生理不順だった為、排卵が遅れたのかもと言われたけど、不安で不安で生きた心地がしなかった。

9wの検診でやっと心拍確認。

小さくピコッピコッと心臓が動いているのを初めてみて、心底感動したし、泣けてきた。

このころには夫も、赤ちゃん心臓動いてたね!すごいね!!と喜んでくれた。

母子手帳をもらいに行ってくださいと言われ母子手帳をもらった。

婚姻届けの時もそうだが、母子手帳も1人で役所にもらいに行った。

あの時は仕事で忙しい夫に、休みの日まで突き合わせるのは悪いと思って1人で手続きしに行っていたけど、ほんとは少し寂しかった。

確かに、書類に必要事項を記入してすぐ終わるようなことだけれど、ひとつひとつ家族になっていく実感を、もっと2人で嚙み締めたらよかったと、後から後悔したりもした。

あの時は些細なことで夫に嫌われるのが怖かった。

面倒なことは言わず、良い妻だと思われたかった。

夫は口数は少なかったけどいつでも優しかった。

でも父になる実感はまだまだ少なかったと思う。

だからこそ、あまり負担をかけて

その優しさ手放すことになるのがこわかった。


夫が社員旅行でディズニーランドに行ったおみやげで

腹巻を買ってきてくれ思わず笑ってしまった。

でも、気遣ってくれるその気持ちが本当にうれしかった。

つわり中は食べたいものも食べられず、出かけられず、食べ物のCMを見るだけでも吐いていた。

夫は仕事が忙しく、帰宅も遅く、地元が遠かった私は誰ともしゃべらず1日を終えることがザラだった。

少しつわりが収まってくると、今度は

ポテト食べたい地獄


毎日毎日、フライドポテトが食べたくて仕方なかった

栄養的には良くないと思っても、食べられなかった反動で、病的にポテトが食べたかった。

1,2か月でその衝動も収まったが、間違いなく私の人生において1番ポテトを沢山食べた期間だったと思う。





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