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薬剤師ダイバー、バイトを始める

お金が必要である。
なぜなら、私はスキューバダイビング狂だからだ。機材を買うにも、機材を持ち続けることにも、潜りに行く交通費も、宿泊費も必要である。大金が必要だ。なんなんだ、このランニングコストは…と絶望感に苛まれる時さえある。変態である。

思うままにダイビングをしていて、生活を圧迫しないわけがない。

しかも私はもうダイビングを楽しむセンサーがぶっ壊れてしまっている。

そんじょそこらの東南アジアの海では満足できないと自覚してしまった。いつからこんなに海に対して傲慢になってしまったのか…

情け無い限りではあるが、これはもう仕方ない。諦めて、開き直ってしまおう。

今私が行きたいのは、パラオ、モルディブ 、ガラパコス、エジプト、マルタ共和国…である。
これを実現しようとすると、とんでもない額のお金が必要である。

今のままでは実現できそうにない。生活できなくなる。でも夢は諦めたく無い。絶対に諦めない。

というわけで、今週末からバイトを始めることにした。所属先の会社とは別の会社で単発派遣バイトをするのだ。休日に。

幸い、今はまだホームグラウンドである伊豆半島はトップシーズンを迎えていない。トップシーズンまでは半年ある。

そして、今はまだ海外へいくのもタイミングが少し早い。海外遠征が再開したばかりで、需要過多•円安•原油価格高騰が重なっている。海外旅行には向かい風な感じがする。(あくまでも私の主観です)

今のうちだ。今のうちに稼いで、稼いで、稼ぎまくるのだ。

おかげさまで変わり映えしない毎日に張り合いが出てきた。潜りたい欲求はわたしの心を動かしてくれる。何か新しいことをしようとする原動力になる。ダイビングの世界に出会えて人生の幅は広がっていく。こんな素晴らしい世界に出会えたことに感謝している。

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