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私が潜り続ける理由

ダイビングをはじめて11年が経とうとしている。潜った本数はもうすぐ530本。

最初に買ったBCは擦り切れて穴が開くまで使い尽くした。もう修理はできないとメーカーさんにいわれてしまったのだ。

さらに、最初に買ったダイビングコンピューターはSプロのExtender V3。10年前は、一世を風靡していたこのダイコンを使っている人を見かけることも今はもう無い。

Extender V3 にはBluetooth機能もソーラー充電機能も備わっていない。レトロなダイビングコンピューターといえば聞こえはカッコいい。しかし、時代遅れである。今はもう、Apple Watchでダイビングができる時代になったのだ。

こんなに風にダイビングを取り巻く環境が変わっても、私がファンダイバーを続けてこられたのには、理由がある。

2度と同じ海は存在しない

ダイビングが上手、下手は簡単に線引きできるスキルではない。530本潜っていても、全くうまく潜れない日の方が多いと思う。

ダイビングのコンディションは様々な要因できまるから。全く同じダイビングは絶対にできない。

潮の流れ、潜水深度、水温(季節)、ダイビングポイントこ混雑具合、バディとの相性、透視度、ダイビングスタイル(ビーチかボートか?等)、ウェットスーツとドライスーツの違い…同じポイントでも海況によって海は姿をコロコロと変える。

たとえ、自分のコンディションがよくても海のコンディションが悪ければ、ハードなダイビングになることも珍しくない。私の場合は、一本めのダイビングは大抵あたふたしていて楽しむ余裕なんてない…🤣

逆もまた然り。

『今日の海は良かった!!』と思う日はたくさんあるけれど、『今日はうまく潜れた!』思う日はほとんどない。

潮の流れに逆らって泳いでみたら体力が追いつかなかったり、ドライスーツで水没したり。そこそこ辛い思いする日の方が多いような気がする。

でもそれがダイビングを飽きずに続けられた最大の理由。何年潜っても、どんなにいい器材を揃えても、大自然の前に私は完全に無力。毎回そう思う。

海の中は一瞬で姿を変える。その変化に瞬時に反応して、ホバリングしたりフィンキックしたり…俊敏さを求められる一瞬に高揚感を覚える。

海に試されている感覚になる。そしてそれを乗り越えようとする自分が好きなのだ✨

これからも続く旅

海が遊び場ということは、地球全体が遊び場になるということ。

南極だって、赤道直下だって、どこでも潜れる。実際にはダイビングポイントとして許可された場所だけではあるけれど。

夢が広がる。ヨーロッパならマルタ共和国の海、紅海、南アフリカならマダガスカル、インド洋ならモルディブ、オセアニアならパプアニューギニア、トンガ王国(潜れる?しかもオセアニアであってる?)、パラオ…

まだまだ潜りたい場所はたくさんあって、経験を積めば積むほどさらにその思いは強くなっている気がする。

こんな面白い遊びに出会えて本当に嬉しい!

終わり

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