1年で一番日の短い日・・・冬至

 今日12月22日は冬至の日。一年で一番お日様が上っている時間が短い日。

 最近は海外のお祭り騒ぎを取り入れることが多いので、クリスマスの方がイベント的でもてはやされているけれど、自然の動きを感じると、冬至はとても大切な日だと思います。

 一番お日様が上っているのが短いということは夜が一番長いとも言える日。陰陽の考え方でいくと、陰極、暗いとかマイナスとか、陽極、明るいとかプラスと考えていくと、今日は極陰の日。「陰きわまって陽となす」という言葉があるけれど、まさしく、日のターニングポイントの日。終わりであり始まりの日。区切りの日。クリスマスも昔は冬至の頃を祝っていたという説もあるらしい。

 自然のリズムを気にしだすと、面白い。月の満ち欠け、星の動き、日の長さ・・・。大都会に便利に都合よく暮らしていると、何もかも快適な空間でより作られていてそれが当たり前感覚になって麻痺してしまうけれど、人間も自然の生き物。人工的なものに囲まれて便利ではあるけれど、本当は道具として使うことはいいけれど、全てがそれにだんだんなってくると、本末転倒で生身で生きている人間感覚がどんどん麻痺してしまう気がするのです。

 今日という日が極陰の日でまた、次へ始まっていくのだという意識を少しでももつことができたなら、何かしら変わってくると思うのです。日本に昔からある伝統行事や二十四節気などをちょっと気にすることで、日本人の叡智を少し感じることができるかもしれません。

 目の前にある、ものを手に入れること、人生を快適にすることばかりではなくて、自然に生かされて人間にも地球にも命のリズムがあるのだということを少しでも気にしていたのなら、体調の変化にも気づきやすいし、心の動きも感じやすくなってくるのだと思うのです。

 それは、自然のリズムのように体も心も晴れの日もあれば雨の日もあるけれど、全てにプラスとマイナスがあって陰陽でバランスが取れているのだから、どちらも受け入れながらリズムを感じられるようになってくると、出来事の良し悪しではなくて、その出来事からの自分への意味がわかってくるようになると思うのです。

 みんなが本当に知りたいと思っている自分の運命だったり、未来だったりは身近な自然のリズムを感じていく入り口体験からしっかりと繋がっているのだと思います。賢者は誰もがこの当たり前なのに偉大な秘密をよく知っていたからみんな共通して生かされていることを知っていたのだと感じるのでうす。

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