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「火花」

火花/又吉直樹(文春文庫)

始まり花火の描写が素敵です。売れない芸人の物語で切ないのですが、可笑しさも所々にあって重く感じることなく。最後は真面目なのかそうでないのかわからずです。映画を観た時は可笑しかったです。
"~残滓を煌めかせながら時間をかけて消えた"という一文が物語を現しているように思えました。
主人公の徳永が言ったことが印象に残ります。お笑いに限らず、見る(観る)時は、見えない所までも含めて見たいと思いました。

「・・・全ての芸人には自分の面白いと思うことがあるんですよ。でも、それを伝えなあかんから。そこの努力を怠ったら、自分の面白いと思うことがなかったことにされるから」

「火花」又吉直樹


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