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下りエスカレーター、私、中国人

 何か書きたいなと思い、何を書こうかと考えたとき、デパートでの諸々の出来事を時系列ではなく思い出すたびランダムに書こうと思います。
 私は自分も笑うシチュエーションが好きで人にも笑ってもらうことが大好きな人です。一緒に組んでいる仲間だったり、お客さまだったりと、笑ってもらうことを考えるのも好きです。
 デパートには色々な癖のあるお客様が来られます。相手をしたら大変な状況に陥るのは目に見えています。ちなみに癖のあるお客様は日本人ですが日本語が通じない方。つまり常識がまったく通じない方。そんな方に捕まったら出口の見えない迷路をさまよっている場面が訪れます。私はそんなときパントマイムがする、下りエスカレータを発動して組んでいる相手とともに視界から消えます。癖のあるお客様から私たちが見えないようにします。この私の下りエスカレーターが販売員にはツボでよく笑ってくれます。「ほら、また始まったよ」といいながら共同戦線をします。これで仲間との絆が深まります。

 私は奄美大島育ちですので標準語をしゃべっているつもりでも田舎のアクセントは残っていて時々お客様に、「あなたは私と同じ中国人ですか?」と言われます。そんなとき、「はい、私、中国人です」と言います。同僚は吹き出しそうな表情しながら離れていきます。その場にいたら笑ってしまうからです。ここから私の憑依タモリさんが始まります。あまり長い時間お芝居をしたらバレますので、頃合いを見て終わらせます。今まで一度もバレたことがありません。
 チャンスが来たらそれに乗っかり人生をエンジョイします。この小芝居で同僚も楽しんでくれていますのでありがたいです。

次回は息を吸って場を変えよう

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