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人前で話す

ここ最近、人前で話すことが多い。
正確に言えば、パソコン前だが。

学会発表は大体7分前後で終わる。しかし、当領域はほとんどと言っていいほど質疑応答が盛り上がったことがない。
そのため、言ったら言いっぱなしで終わる。
得てして、予演会の方が厳しい。

特に、コロナ禍の間は研修医で学会発表をする機会があった人は少ないと思う。本当は研修医の頃にそういう機会があるとまた臨床の視線が変わるのかもしれないとは感じる。でも、いろいろ制約があったから仕方がない。

どんな発表でも何回も何回も事前に読み込んで、発表に向かうものだと自分には課している。最近は「発表者ツール」があるので、読み込まずにじっとカンペを見ながら発表している人も多い。果たして、それで良いのか?
それならVtuberのごとく、ボーカロイドに読み上げさせた方が聴衆も湧くのではないのかな。いや、怒られるか。面白いことに、病状説明の際にカンペを作ってそれを読み上げる人もいた。そこに「伝える」意思がないでしょとツッコミ、後で指導をするが、果たしてどうなのか。

今の世の中において人と人とが向き合って「伝える」工程はもはや重要視されていないのか。メールやメッセージで文字として相手の好きな条件下で一方的に読解されるものがコミュニケーションの主流であるならば、「説明」や「発表」にどれほどの意義が生まれるのか。

どうせオンラインでの発表なぞ、誰も画面を注視していないだろう。
でも、せめて、誰かに伝わればなと話す。なので、今日も練習をする。
20分の発表だと7分の時よりも集中してないと自分で醒める。
醒めてからまた自分を奮い立たせる燃料を考えるのも面白い。

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