雪が降りませんように
先日、わたしの住む街で雪が降りました。
昼前からはらはらと降り始め、午後には街が雪に覆われていきました。
雪が降ると寒いし足元が不安定だしいろいろ厄介なのに、なぜかうきうきして外へ出たくなります。
わざわざ用事をこしらえて遠回りして歩きながら、雪が降ったのが今日で良かった、と少しホッとしました。
来週末は大学入学共通テストです。
その前に首都圏では中学受験がスタートしますね。埼玉初戦、かつて娘の友達も受けにいきました。
高校入試も、埼玉や千葉の私立はもうすぐ。東京の私立の推薦入試もまもなくでしょうか。
いよいよ受験シーズン到来。
受験生が一番大変なのは言うまでもないことですが、そばで見守る親も正直ツラい。受験生を前に大きな声で言えないぶん、余計そう思います。
今年、我が家は大学受験と高校受験の年。
大学受験の長女の部屋は、教科書や参考書が雪崩を起こして足の踏み場がなく、毎日予備校の自習室通いです。ただ現役の呑気さなのか、なんだかふわふわしている。大丈夫か、共通テストは来週だぞ。
高校受験の次女はひたすら机に向かっていますが、第一志望校にはギリギリといったところ。それでも不安いっぱいで勉強できない時期があったので、そこを乗り越えられたのは本当に良かったです。
3年前の長女の高校受験もいろいろあり、わたしは仕事のストレスも重なって円形脱毛症になりました。そのとき人生の大先輩からかけられた言葉が忘れられません。
「ウチの娘もいろいろあったけど、最後はあの子の一番良い方向に落ち着いた。そのときは先が見えなくて不安だけど、本当は道がちゃんと決まっているんだと思う。だから大丈夫よ」
いまでもときどき、この言葉をかみしめます。
受験は、笑う子もいれば、泣く子もいます。
長女はかつて、大泣きしたこともあったし、晴れやかに笑ったこともありました。そのどちらも彼女にとって必要な経験だったことを考えると、やはり「道」は最初からちゃんと決まっていたのかもしれない、とも思います。
でも、たとえそうであったとしても。
これだけは神様にお願いしたい。
どうか受験生たちが、無事に試験会場へ着くことができますように。
もちろん合格が一番の願いだけど、でもその前に、試験会場に着き、自席に座ることができますように。
冬は大雪で交通機関が乱れることがある。
新型コロナの感染者も増えてきた。
もちろん余裕を持って早めに家を出ることや、体調管理は基本中の基本。
だけど、どうか神様。
受験前夜や朝、雪が降りませんように。
受験生たちが体調を崩さず、いつもの状態で試験に臨むことができますように。
そして親であるわたしは。
彼女たちを最後まで支えることができますように。
結果がどうであっても、彼女たちの頑張りを讃えることができますように。
そして彼女たちが進む「道」を応援していくことができますように。
雪が降りませんように。
春が、来ますように。
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