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ボードゲームの説明書を読むための初級ドイツ語④流れ編


しれっと第4回目の「ボードゲームの説明書を読むための初級ドイツ語④流れ編」を書いていこうと思います。前回の記事はこちら

企画説明は第一回の記事をご覧ください。


カードゲーム、ダイスゲームの次はタイルゲームかなぁと思っていました。しかし、そもそもルールブックにしか使わないような専門用語ってありますよね。
そこで「ターン」や「ラウンド」など、よく使う単語をまとめてみます。

大きい単位として使われがちなもの(主観)からいきます!!

【das Spiel, die Spielen】
〈game, games〉
「ゲーム」

複数のミニゲームを遊ぶなどする際に使いますね。ゲームそのものです。(②で少し触れています)

【Zeitalter】
〈age〉
「世代」

手元にあるゲームでは採用されているものが少なく、とりあえずぱっと思いついた世界の七不思議〈【7 Wonders〉】を参考にしました。
ちなみに「中世」が【Mittelalter】です。【Mittel】は「真ん中・中央」という意味です。わりとそのままですね。

【die Runde, die Runden】[ルンデ]
〈round, rounds〉
「ラウンド」

ターンとフェイズは一対一対応しているか怪しいですが、この「ラウンド」だけはほぼ感覚通りでした。各プレイヤーが順に手番/ターンを実行し終わってひとかたまりというイメージ。
もちろんゲームによってバラバラなので難しいのですが、深く考えなくて良いと思います。

【die Phase, die Phasen
〈phase,
phases
「フェーズ」

世界でUNOの次に売れたといわれるカードゲーム【Phase 10】にも出てくるコレ。【Phase】[ファーゼ]は英語と違ってローマ字読みに近い発音になります。

【Phase 10】は多くの友人(ドイツ人)が知っていました。日本ではレベル8という名前で別バージョンがアークライトから販売されています。

【der Zug, die Züge】【die Spielzüge】
〈Turn, Turns〉
「ターン」

【Zug】は単数形で電車という意味。【Züge】は複数形。
【Züge】は[ツューゲ]という発音になります。
みんな大好きチケット・トゥ・ライドのドイツ語題名は【Zug um Zug】です。

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何故「電車」が「ターン」を意味するかは分からりません。
〈Turn〉と同様に回る感覚ものなのかもしれません。

また、君のターンだよ。と伝える際は
【In deinem Zug】とか、【jetzt ist dein Zug】などと伝えます。

このような表現もあります。
【Wer bist dran】 = 「誰の番?」
【du bist dran】【jetzt bist du dran】 = 「君の番」

誰の番か忘れるのは万国共通……。


ちなみに【Spielzeug】 [シュピールツォイク]と綴ってしまうとおもちゃという意味になります。積み木やロボットのような「子供のおもちゃ」を指すことになってしまうので注意。

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【die Aktion, die Aktionen】
〈Action, Actions〉
「アクション」

[アクツィオン]と読みます。夢のローマ字読み!!
ドイツ語には読みやすい単語が多いですね( R の発音から目をそらしつつ……)


※番外編
Tzolkin = 「ツォルキン」より
【Ernährungstag】
〈Food Day〉
「フードデイ」


Agricola( kennerspiel) = 「アグリコラ リバイズドエディション」より【Ernährungsphase】
〈Harvest Time〉
「収穫」

【die Ernährung, die Ernährungen】は「栄養」や「食事」という意味です。訳出の差が面白いですね。また、【kennerspiel】は「熟練者/エキスパートのゲーム」といった意味になります。

この尖った記事を④まで読んでいらっしゃる皆さんはご存じかもしれませんが、「ドイツ年間ゲーム大賞」という権威有る(?)賞が存在します。

通称「赤ポーン」の「ドイツ年間ゲーム大賞」
通称「黒ポーン」の「エキスパート部門」
通称「青ポーン」の「キッズ部門」
当然ながらドイツ語名があります。

それぞれ、
【Spiel des Jahres】 = 「直訳:今年のゲーム」
Kennerspiel des Jahres】 =「直訳:今年のエキスパートゲーム」
【Kinderspiel des Jahres】 =「直訳:今年の子供向けゲーム」

「アグリコラ リバイズドエディション」でも使われている【kennerspiel】ですが、ここでも使われていますね。


これはどうでも良いことなのですが、日本では
【Spiel des Jahres】    = 「赤」をSDJ
【Kennerspiel des Jahres】 = 「黒」をKDJ
と呼ぶ方が一定数いらっしゃいます。そしてキッズ賞には省略した呼び方がない気がします。

公式はそれぞれ
#SdJ
#KeSdJ
#KiSdJ
を使っているのですが、ドイツ人すら使っていない気が……。


次の記事はこちら


執筆:レグルス
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