東日本大震災 10年前の記憶
みなさんこんにちは、ナオです!
3.11の東日本大震災からまもなく10年。
あの大地震が起きた時、みなさんはどこで何をしていましたか?
小学校の教室を襲った激しい揺れ
あの日のことはよく覚えています。
金曜日の午後。
小学6年生だった私は学校の教室で算数のテストを解いていました。
揺れはじめた時は、騒ぐほどじゃない、いつもくらいの地震だと特に気にせずそのまま問題を解いていました。しかし、ほどなくして、今まで経験したことのない大きな揺れが起きました。
咄嗟に机の下に隠れて机の脚を握っていましたが、怖くて怖くて、、、
まわりに泣き出してしまう子が一人、二人と増え、それにつられるように私も泣いてしまいました。
ようやく落ち着いたと思ったときに、もう一度大きな地震。二回目の地震のほうがさらに大きくて、とにかく恐ろしかったです。
揺れが収まった後、防災頭巾を被り、上履きのまま校庭に避難しました。避難訓練で習った動きをまさか本当にやることになるなんて思いもしませんでした。
迎えに来てくれたのは近くに住んでいる祖母でした。両親は仕事で家にいなかったのです。
祖母の隣には号泣している妹の姿。私のところに来てくれる前にピックアップしたようでした。その様子を見て、少し笑ってしまったのを覚えています。
祖母の家での避難と過敏になる感覚
その日は自宅ではなく祖母の家に帰りました。
庭にあった割れた植木鉢が地震の大きさを物語っていました。
寒くて暗い中、こたつに入ってテレビをつけると、どのチャンネルも地震や津波の報道一色、、、画面右下には津波警報地域、注意地域などが毒々しい色で表示されています。CMになってもACジャパンばかり。もしかしたら東京湾の近くにいる私のところまで津波が来るのかもしれない。そう考えると、怖くてたまらなくなりました。
地震のストレスもあったからでしょうか。その日の夜、高熱を出しました。そしてそのままインフルエンザに。
しばらく学校をお休みすることになり、家で一人で寝ている間も、余震のため緊急地震速報が何度も鳴ります。
携帯電話の警告のチャイム音が怖すぎてバイブレーションにしたのですが、机の上に置いたら今度はその振動音が大きすぎて恐怖を駆り立てました。神経が高ぶって、何もかもが怖かった。そんな思い出です。
警戒が続く震災後の日常生活
インフルエンザが治り、学校に登校したら、「ぽぽぽぽーん」というACジャパンのあいさつの魔法が話題だったり(笑)、
卒業式の予行演習も当日も防災頭巾を持参したりなど、地震を強く意識する日々が続きました。
当時、マンションの9階に住んでいましたが、小心者な私はエレベーターを使うのをやめて登り降りに階段を使っていました。
住んでいた浦安市では液状化現象が起き、道路が割れ、マンホールが隆起し、外を歩くのも危ない状態となっていました。
地震の数日後に家族と車で液状化した地域の様子を見に行きましたが、車の座席に座っていてもわかるくらいガタゴト揺れて、傷んだ地面の様子が伝わってくるようでした。
テレビも1ヶ月以上、地震の情報ばかりでしたね。報道番組や情報番組を見るのも気が滅入り、スカパーでディズニーチャンネルを見たり、DVDを見たりして気を紛らしていた記憶があります。
突然やってきた「電気のない暮らし」
そしてもう一つ、地震後に起こったこととして忘れられないのは計画停電です。
原発事故の影響で電力を節約するために日本中で節電していたのをよく覚えています。
店が早く閉まったり、スーパーの照明が半分しかついていなかったり、パチンコ屋が閉まっていたり、ディズニーランドも閉園していたり、、、。
浦安市も被災地のひとつでありながら何度か計画停電が実施されました。「もうすぐ電気使えなくなるからお湯沸かしておかなきゃ」「これも充電しておかなきゃ」などと家族で準備していたのをよく覚えています。
生活インフラとしての電気の大切さを再認識した出来事でした。
10年経った今、思うこと
あれから10年。
3.11当時の生活がどのような状態だったかを思い出せる人はたくさんいると思います。しかし、あの頃と同じように常に警戒している人はほとんどいないのではないでしょうか。
自然災害の怖いところは、いつ起こるのかがわからないことです。
危機意識を持っている時は事前準備も万全にできますが、忘れてしまったとき、記憶が薄れてしまったときに、いつ起こるかわからない災害の心配をするのは難しいことです。
この節目の年に、あの時、自分は何をしていて、どんな気持ちで、何が怖かったのかを振り返ってみるのはいかがでしょう。そして、家族やまわりの人と話し合い、減災のためにどのように備えればいいのかを考えるきっかけにするのもいいかもしれませんね。
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