外国で経験した地震から日本の地震対策を考える
こんにちは、インターンのナオです!
今回は海外での地震体験についてお話したいと思います。
南米コスタリカでの地震体験
地震は、日本ではもうおなじみであり、体験したことがないという方はいないでしょう。
私は以前、コスタリカに1ヵ月ほど留学していました。
ホームステイをしていたのですが、そのときに一度、夜中に地震が起きました。体感としては震度3くらいで、そんなにたいしたことないかな?と思っていたのですが、ホストマザーは「神よ、怒らないでください、、、」と祈りを捧げ、アメリカ人のルームメイトはこんなに大きな地震経験したことない!と驚いていました。
家族全員に電話をかけるホストマザーと、ルームメイト、私の3人はリビングに集まり、その後しばらくテレビを見ていました。テレビはどのチャンネルも地震に関する報道一色。店の売り物が床に落ちた様子なども映されていましたが「え、たいしたことないじゃん、、、」と思っていたのが当時の感想です(笑)
その時のテレビの写真です。
日本だと、TVキャスターが「身を守ることを一番にしてください。危ないところへは行かないでください。」と注意を促すのに対して、コスタリカでは「写真やビデオを送ってね」と言っているのがなんだか面白かったです。
モノもそれほど落ちてないですよね、、、(笑)
日本では「ちょっと揺れたね~」ぐらいのレベルだったので、海外での地震を体験することで、あらためて日本は地震大国なのだと痛感しました。
地震が日常的なぶん、建物の耐震対策などは進んでいますが、逆に危機意識は薄れているような気もします。どうせいつもと同じで、たいしたことないと思ってしまいがちです。
コスタリカで地震が起きた時、電気がついているのに懐中電灯を持ってホストマザーが来てくれた姿を見て、今は必要ないだろうと心の中で思っていました。でも、二次災害が起こる可能性を考えたら、ホストマザーの危機意識のほうが正しかったのかもしれません。
日本の地震の多さは世界一、ではない⁉
この時は、みんな口々に ”今回の“ 地震は強かったねと騒いでいたので、ふと気になって、世界各国の地震頻度について調べてみました。すると、実はコスタリカも地震大国だったのです。
グラフで見てみます。
(資料)社会実情データ図録
https://honkawa2.sakura.ne.jp/4380.html
日本は地震頻度では世界第4位、1位は中国なんですね。
国土面積当たりの地震頻度では、日本はベルギーと並び世界第6位。1位はなんとコスタリカ(!)で、2位はキプロス、、、意外ですね。
他にも、国際ニュースを見ていると、台湾、チリ、ニュージーランド、インドネシア、インド、ネパール、パキスタン、アメリカ西部やハイチ、イタリア、イラン、トルコなどの国々でもときどき大きな地震が起きています。
こうして考えると、日本にいても、海外にいても、安心はしていられないのだと痛感します。海外は日本ほど地震は起こらないだろうと甘く見てはいけませんね。
いつ起こるかわからない地震について毎日心配ばかりしていても仕方ないですが、普段からほどよい危機意識を持ち、できることは準備をしておきたいものです。
耐震技術・免震技術の高さに甘えない
また、日本の地震対策は世界一だとよく耳にします。
建物の耐震技術や免震技術は世界からも高く評価されており、地震の揺れそのものによって建物が倒壊する危険性は他の地震大国にくらべても低く抑えられると言われています。
そうした技術力の高さもあって、よほど大きな地震でない限り、何でもないと思ってしまうのは仕方ないことなのかもしれません。
しかし、地震の被害は地震による建物の倒壊だけではありません。地震によって引き起こされる火災や津波、家具の転倒、停電などの二次災害によっても大きな被害を受けます。
建物がどれだけ頑丈にできていても、個人で二次災害への対策ができていなければ、いざとなったときに慌ててしまいますよね。
どんなに安全でも100%の安心はないと危機感を持つことは大事なことです。
以前、聞いたことのある話ですが、合理主義の国アメリカでは、起こる確率の低い自然災害には対策にお金をかけないそうです。
なかでもニューヨークは地震が起こる確率がとても低いため、仮に震度3程度の地震が起こったとすると、大きなダメージが受ける建物が多く、街は壊滅的な被害になるそうです。本当にそんなことが起こったら、コロナレベルの混乱が世界で拡がるかもしれません。
災害大国の日本。そして世界中いつどこで起こるかわからない地震。どれだけ万全な対策がとられていたとしても、被害を完全に避けることは不可能です。不確実なリスクと上手につきあっていくために、どんな準備をしておくべきなのか。普段からよく考えておきたいものです。
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